今回は、食べ慣れているものとあまり食べないものとではどっちが満腹感が得やすいの?っていう話です。
特に、ダイエットや減量をしている方は気になると思います。
ただ、一般的に食べすぎてしまうものって、経験がある人なら見当がつくかもしれません。
例えばですが、家で食べる時と外食をする時で、どっちがたくさん食べてしまいますか。
満腹感を得られる食べ物は?
ブリストル大学のジェフリー・ブランストロムたちは、普段食べているものとたまにしか食べないものとで食品間の期待の違いを定量化した。(1)
実験1(N = 52)と実験2(N = 76)では、それぞれ4つと18の一般的な食品の期待値を比較した。
この実験では、学生にパスタやステーキ、バナナ、カシューナッツといった、普通の食べ物(全て200㎉分)の写真を18枚見せて、どのくらいの頻度で食べるかを訊ねた。
答えは「食べたことがない」「年に1回も食べない」「年に1回食べる」「毎月」「毎週」の中から選んでもらった。
学生にとってよく食べるのはジャガイモとパスタで、一番少なかったのはカシューナッツだった。
(ちなみに、イギリスではカシューナッツはクリスマスによく出されるもので、それ以外はあまり食べない)。
それから、学生にそれぞれの食べ物をを食べるとどのくらい満腹感が得られると思うか訊ねた。
その結果、満腹感を得られると思うものと、よく食べるものは見事に一致した。
期待する満腹感では、パスタとジャガイモの約6倍と評価された。
つまり、200kcalのパスタと894kcalのカシューナッツは同等の満腹感をもたらすと期待されていた。
そして、エネルギー密度の高い食品と高脂肪の食品は、「期待される満腹感の比率」が大幅に低くなっていた。
結果として、期待される満腹度の判断が学習されていることを示唆した。
この結果によれば、学生がその食べ物を食べる頻度と、それを食べるとどの程度の満腹感を得られるかという期待の間には、0.86という強い相関があった。
ちなみに、相関の最高値は1です。
例えば、春に雨が降る量と地下水の量は、2つの状況が一対一で対応する場合を指します。
心理学の研究で0.5を超えるものは滅多にありません。
例えば、うつ状態と神経症に罹患する人の相関は0.47です。(2)
また、身長と体重という身体的な関係でも、相関は0.7どまりです。(3)
そう考えると、この実験結果がすごいことがわかるかと思います。
ちょっと一言
ということは、ダイエットなどをしている人は普段食べてないカシューナッツを、カロリーがたくて健康にもいいと言われ、食べても空腹感だけが多分残ると思います。
もちろん、ナッツ系は、カロリーも高く、栄養豊富なので食べた方が良いのは間違いありませんが、いきなりそれで満腹感は得られるとは思わない方が良いかと思います。
ですので、毎日の食事と一緒に少しずつ食べて、「なんかお腹が空かないな」と思ってきたら、他のものを減らしてみるのが良いのではないかと思います。
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