今回は、医療保険に加入するメリットについてです。
日本では、どんな人であろうと何らかの保険に加入しているはずです。
これから紹介する実験はアメリカが舞台です。
アメリカと言えば、保険に加入できない人もたくさんいます。
ですので、反対に言えば、そういう人たちが保険に加入できたらどういうメリットがあるのかわかるはずですよね。
医療費の自己負担額が大きいと!?
ハーバード大学のジョセフ・ニューハウスたちは、大規模社会実験として、ランド医療保険実験というものを行った。(1)
1974年から1982年にかけて、自己負担レベルが異なる健康保険に、アメリカの数千世帯を無作為に割り当てた。
自己負担の割合は0%から95%までの数パターンあった。
その結果、自己負担の割合が高いと、病気になった際に継続的な治療を受けないことがわかった。
つまり、貧困層が病気になると、自己負担の割合の高さは最悪の結果を招く。
例えば、高血圧になった時に、自己負担の割合の高い健康保険に入っていると、死亡率が10%も高くなっていた。(2)
自己負担の割合が高ければ、当然そうなりますよね。
公的な医療保険に入るメリット!
全米経済研究所のミラバーンスタインたちは、2008年にオレゴン州の無保険の低所得成人のグループが抽選で選ばれ、それに応募する機会が与えられた。 (3)
この抽選は、ランダム化比較試験を使用して、公的医療保険へのアクセス拡大が低所得成人の医療利用、経済的負担、および健康に及ぼす影響を評価することが目的だった。
その結果、ランダムに割り当てられた翌年、当選した治療グループは、当選しなかった対照グループよりも保険に加入する可能性が約25パーセントポイント高かった。
また、医療保険に加入した人たちにおいては、自己申告する心身の健康状態も改善されていることがわかった。
それは1年間に、医療保険に加入した人が身体的に健康だと感じる日数は16日増え、精神的にも健康だと感じる日数は25日も増えていた。
ちょっと一言
もちろん、日本はどんな人でも何らかの保険に入っているので、こういうことにはならないと思います。
ただ、逆に言えば、安心して暮らせるのでそれだけでも健康的に生活できるのかなと思いました。
そう考えると、安心ってスゴイ大事なものだと改めて気が付きました。
日本に生まれてホントに良かった~!
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