誰でも、歳をとっていきます。
そこで気になるのが、脳の衰えではないでしょうか。
巷では、「運動が良い」「サプリが良い」などと言われています。
もちろん、科学的に脳に効く運動やサプリはありますが、今回紹介するのは無料でできて、運動みたいにきついことは全くない方法を紹介します。
それは、人と話したりすることだけです。
「それだけ!?」って思われたと思います。
それだけです。
細かい研究内容を知りたい方は、読み進めていってください。
社会活動をしていると認知活動が低下しにくくなる!
ラッシュ大学のブライアン・ジェームズたちは、12年間追跡した平均年齢79.6歳の認知症のない1138人の社会的活動と認知機能低下との関連を調べた。(1)
年齢、性別、教育、人種、ソーシャルネットワークのサイズ、うつ病、慢性状態、障害、神経症、外向性、認知活動、および身体活動に合わせて調整された混合モデルを使用した。
その結果、平均的なフォローアップ中の認知活動の低下は社会活動の増加と関連していた。
ソーシャルアクティビティスコアの1ポイントの増加は、世界的な認知機能の低下率の47%の低下と関連していた。
社会的活動の頻度が高い人(スコア= 3.33、90パーセンタイル)では、社会的活動の頻度が低い人(スコア= 1.83、10パーセンタイル)と比較して、世界的な認知低下の割合が平均70%減少していた。
分析により、最低レベルの認知またはベースラインで軽度の認知障害を持つ個人は、社会的活動をしなかったことが明らかになった。
つまり、社会的に活動的をしていれば、老後になっても認知機能があまり低下をしないのです。
社交的な人は記憶力も低下しにくい!
コロンビア大学の研究者たちは、社会的統合が全米の高齢者のサンプルで晩年の記憶喪失やその他の認知障害になりにくいかどうか、社交的かどうか、および以前の認知喪失が関連を説明するかどうかをテストした。(2)
この退職と健康に関する研究では、16,638人分のデータを使用して、社会的統合が6年間の認知機能や記憶力にどう影響を与えるのかを調べた。
記憶は、10ワードリストの即時および遅延リコールに(というテスト)よって測定された。
社会的統合については、配偶者の有無、ボランティア活動、および子供、両親、隣人との接触の頻度によって評価された。
サンプル全体とサブグループ内の成長曲線モデルも調べた。
その結果、平均記憶スコアは、1998年の11.0から2004年の10.0に低下していた。
ベースラインの社会的統合が高いほど、調整されたモデルでは記憶が低下しにくいことがわかった。
そして、社交的な人の記憶力の低下は、非社交的な人の半分だった。
また、逆因果関係の証拠は見つからなかった。
この研究も、社会的統合が高齢のアメリカ人の記憶喪失を遅らせるみたいですね。
誰かと10分話すだけでもワーキングメモリは向上する!
ミシガン大学のオスカー・イバーラたちは、社会的相互作用は人々の生活の中心的な特徴であり、さまざまな認知的リソースを調べた。(3)
この研究では、特別な母集団(認知障害のある高齢者など)を使用し、社会的相互作用を間接的に(たとえば、配偶者のステータスを介して)測定し、相関設計での拡張相互作用の影響だけで評価した。
ここでは、精神的機能と社会的相互作用の直接指標との関係を、若くて健康な集団も調べた。
その結果、調査方法論を使用した調査1では、実際の社会的接触の量によって評価された社会的相互作用と、若年成人を含む3つの年齢グループの人々の認知機能との間の正の相関観関係があることがわかった。
実験計画を用いた研究2では、たった10分誰かと話しただけで認知能力とワーキングメモリ(作業記憶)が向上することがわかった。
ちょっと一言
いかがでしたか。
歳をとっても、正常な脳を保ちたかったら、やっぱり人とつながることが良いのです。
もちろん、食事、運動、睡眠も認知機能には大事ですが、何か集団に属していることが認知機能を支えてくれるという研究がこれだけあったので、間違いなく良いはずです。
まぁ、根本的に人間は集団で生活するので、おそらく脳もそう進化していったのではないかと思います。
ですので、あまり人と関わっていないのなら、何かしらのサークルとかに入ってみては。
10分くらいなら頑張って話せると思います。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
https://twitter.com/7pryQDbmp1FMQdF/status/1290640919264288768?s=20
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