現代では、アルツハイマー病や認知症の人が多くなって社会問題にもなっています。
僕は前から病気になる前に予防することが大事だと思っています。
それに病になりたい人は一人もいないはずです。
そこで今回は、アルツハイマー病や認知症になりやすい食事となりにくい食事を併せて紹介しようと思います。
理由は、片方で良いことをしていても、もう片方で悪いことをしていたら意味がなくなってしまうので。
認知機能障害になる食事は?
2011年の秋に医学誌『アルツハイマー病ジャーナル』に掲載されたメイヨー・クリニック行われた研究では、食事と認知症になるリスクの関係を明らかにした。(1)
日頃から炭水化物を多く摂る高齢者は、軽度認知障害(MCI)の4倍近くなることを発表した。
MCIは、一般的にアルツハイマー病の前兆と考えられている。
そしてその兆候としては、記憶、言語、思考、判断に関する問題が見られる。
反対に、健康的な脂肪(オメガ3)を豊富に摂っている人は、認知機能障害になるリスクがそうではない人と比べて、42%低いことがわかった。
また、鶏肉、牛肉、豚肉、魚などの食材からたんぱく質を多く摂取する人はそうではな人とより21%もリスクが低かった。
同様に、オランダの研究者たちがアルツハイマー病の患者は脳脊髄液内の脂肪、特にコレステロールと遊離脂肪酸の量が患者ではない人に比べ、著しく減少していることがわかった。(2)
これはアルツハイマー病患者がAPoE4と呼ばれる欠陥遺伝子を持っているかどうかには関係がなかった。
ちなみにこの欠陥遺伝子はアルツハイマー病にかかりやすいと言われているみたいです。
アルツハイマー病を予防するにはオメガ3を!
2007年の『神経学』に掲載されていた研究では、脳機能に全く問題のない、65歳以上の8000人を調べたことを発表した。(3)
被験者を4年間追跡し、その間に280人ほどが認知症を発症していた。
そして、そのほとんどの人がアルツハイマー病だと診断されていた。
研究者は、食事のパターンを見つけるために、魚の摂取に狙いを定めた。
魚にはオメガ3脂肪酸という脳や心臓にいい脂肪が多く含まれている。
結果、魚を食べていない人たちは、4年間の追跡調査で認知症やアルツハイマー病にかかるリスクは37%も増えていた。
逆に毎日魚を食べている人たちは、そういうリスクがなんと44%も減っていた。
ちなみにバターを毎日食べている人は、特に関係なかった。
魚以外に、オリーブオイルや亜麻仁油、クルミ油などオメガ3脂肪酸をたくさん含んだ油を日常的に食べている人たちはそうではない人たちに比べ、60%も認知症にかかりにくかった。
しかし、オメガ3脂肪酸をあまり食べず、オメガ6脂肪酸(米国の食事に多い)をたくさん食べる人たちは、オメガ6脂肪酸をあまり食べない人たちに比べ、認知症を発症するリスクが2倍になることがわかった。
この研究では、オメガ3脂肪酸を摂取することで、実際にオメガ6脂肪酸の好ましくない影響が相殺されるという。
ということは、オメガ6脂肪酸を全く摂取しないというのは難しいので魚やオリーブオイルなどを積極的にとった方が良いっていうことですね。
ちなみにオメガ6脂肪酸は炎症反応を促進するうえ、大量に摂取すると、脳疾患に結び付くのでなるべく避けた方が良いです。
アルツハイマー病になる理由
人類学の研究によれば狩猟採集民だった祖先は、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の割合は1:1でだいたい消費していた。(4)
そして現代人は進化的に見た標準よりも、オメガ6脂肪酸を10~25倍摂取して、オメガ3脂肪酸の摂取は大幅に減っているという。
これを踏まえれば、アルツハイマー病や認知症が増えるのもうなずけますね。
まずは何にどんな油が油が入っているのかを知りましょう
油の種類 | オメガ6脂肪酸含有率 | オメガ3脂肪酸含有率 |
キャノーラ | 20% | 9% |
コーン | 54% | 0% |
綿実 | 50% | 0% |
魚 | 0% | 100% |
アマニ | 14% | 57% |
ピーナッツ | 32% | 0% |
ベニバナ | 75% | 0 % |
ゴマ | 42% | 0% |
大豆 | 51% | 7% |
ヒマワリ | 65% | 0% |
クルミ | 52% | 10% |
ほぼ、オメガ6脂肪酸が多いですが、意識して魚を食べるしかなさそうですね。
ちなみに、アルツハイマー病になる過程としまして、
インスリンがアルツハイマー病に!?
まず、インスリンを抑制し、グルコースを減らすために脳が作りだす酵素が活動し始めます。
これはインスリン分解酵素(IDE)というものです。
このインスリン分解酵素は、脳から有害なアミロイド・タンパクを除去する役割を果たします。
ところが、インスリン値と血糖値が制御できなくなると、インスリン分解が形成されてくるアミロイド斑や神経原繊維のもつれ(アルツハイマーの病状そのもの)を排除するのではなく、インスリンを除去するために過剰に働くようになってしまうのです。
インスリン値が急激に上昇すると、脳内の回路を混乱させ、結果的に脳が動かなくなってしまいます。
心理学では、このプロセスをブロッキング(阻止現象)と呼んでいます。
脳のフリーズ状態、つまりブロッキングによって最も影響を受ける脳の部位は、脳の学習と記憶の中枢である海馬です。
こうして増えたアミロイド・タンパクは、神経細胞膜やミトコンドリア(エネルギーを生み出す物質)や、細胞核そのものを攻撃する有害なフリーラジカルを放出します。
そして、この脳の損傷は、脳そのものの防衛細胞である大ごう細胞を刺激して、損傷した細胞を攻撃するようになり、それによってアルツハイマー病で起きるような細胞の損失を引き起こすのです。
ちょっと一言
炭水化物を多く摂取している人は、認知機能障害になりやすく、逆に肉類からたんぱく質を多く摂取している人はそのリスクが減少していました。
またをオメガ3脂肪酸を多く摂取している人は認知症になりにくく、反対にオメガ6脂肪酸を摂りすぎている人は、そのリスクが2倍になるということでした。
まぁ、何はともあれ、オメガ3脂肪酸を多く摂り、オメガ6脂肪酸をなるべく避けた方が良いですね。
毎日、魚やオリーブオイルとかを食べるわけにいかないという方はサプリでも良いです。
おすすめのサプリは、
良かったらチェックしてみてください。
https://twitter.com/7pryQDbmp1FMQdF/status/1290640919264288768?s=20
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