『ファイトケミカル』なんていう言葉が出てきたのは最近の話です。
もちろん、知らない方もたくさんいると思います。
まずは、ファイトケミカルってどういうものなのかというところから話を進めていきましょう。
ファイトケミカルとは
ファイトケミカルは、全ての植物やバクテリアや菌類などの病原体を撃退するための物質の総称です。
その中で化学物質はポリフェノール、カロチノイド、フラボノイドなどです。
そして、それらは血圧を安定させたり、心臓病やがんの予防効果があるのではないかと考えられています。
スクラントン大学の化学者、ジョー・ヴィンソンは、「関連する働きが多岐にわたり、その点でビタミンをしのぐ食物中の生理活性成分」だという。
一方で、
ルイジアナ州立大学の食品化学者、ジョン・ファインリーは、「摂らないよりはずっといい」という結論。
現段階ではあいまいですが、それもそのはずでわかっていないことがあまりに多いのです。
水準としては、1920年代のビタミンの知識程度のようです。
ファイトケミカルの効果!
コカ・コーラ社は、グラスゴー大学に資金提供をし、緑茶、ブドウの種、リンゴ、ブドウに由来する多数の新種化合物を含むジュース飲料の効果を検証してもらった。(1)
研究者たちは、そのジュースを太り過ぎだが健康上になんの問題もない中年の男女39名に2週間にわたり飲んでもらい、尿検査を行った。
その結果、そのジュースを飲んだグループは、普通のジュースを飲んだ対照グループより、心疾患に関連するいくつかの生態指標に著しい変化が見られた。
グラスゴー大学のビル・マレンは、「体内の化合物の配分が、健康状態を良くした」と説明。
ですが、多くの場合、栄養は製造過程で壊されるので加工食品に対して、何とも言えないという研究者もいます。
つまり、自然に摂れた野菜が一番ということです。
野菜VSサプリ
オレゴン州立大学の栄養科学者、エミリーホ―はブロッコリーを使い、二つの実験を行った。(2)(3)
被験者たちに摘みたてのブロッコリーの新芽を食べてもらい、1か月後にグルコシノレート(抗腫瘍ブロッコリー化合物)の錠剤を飲んでもらった。
すると、サプリメントから摂った時よりブロッコリーの新芽から摂った時の方が吸収、代謝の効果がなんと7倍になることがわかった。
ちなみに、サプリメントに欠けていた物質はブロッコリーに含まれる天然酵素。
その酵素は、グルコシノレートをスルフォラファンという物質に変え、スルフォラファンは発がん性物質を解毒するとともに、腫瘍を抑制する遺伝子を活性化させることがわかっています。
研究者は、「細胞レベルで考えると、化合物が組み合わさった時、細胞内で相乗効果が生まれるかどうかという問題があります。それぞれ異なる経路で働くのか、それともお互いに助け合って一つの生物学的効果があるのか・・・」と言う。
研究者は、「天然食材の方が常に優れているという仮説は妥当だろう」と説明。
まぁ、それもそのはずで、例えばトマトにあるリコピンを畑で栽培して抽出すなんてことはしません。
そんな莫大なコストをかければ倒産します。
そのほとんどが化学的に合成されて、作られていると言われています。
ちょっと一言
ファイトケミカルとは、野菜などに含まれている栄養素で色んな病気から守ってくれることがわかりました。
しかし、まだまだ分からないことも多いようですが、サプリメントから摂るより自然から採れた野菜からの方が効果がありそうでしたね。
基本的には、サプリメントに頼らず、食事からきちんと摂るようにすれば、風邪などひきにくくなりますので、野菜や果物を多く摂ってみては。
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