よく、出会った瞬間、「初めて会った気がしなかった」とか「縁を感じた」とか言いますけど、実は、これは「脳のカップリング」が要因みたいです。
つまり、二人の人間が深く心を通わせたときに「波長が合う」と感じるのは、脳活動が同期した結果で、(1)このカップリングはお互いを理解するために備わった神経基盤だと、研究者は言っています。(2)
ですので、こういう感覚は魔法でも何でもないんです。
前向きに言えば、誰でも起こり得ることなのです。
より理解してもらえる話し方とは?
アムステルダム自由大学グレッグ・スティーブンズたちは、MRIで学生たちの脳活動を記録した。(3)
彼らは装置に横たわったまま、ある女性が高校時代にプロム(ダンスパーティ)の思い出を買ったっている音声を聞かされた。
のちに、学生たちのものと比較できるように、音声を録音した時のその女性の脳活動も記録しておいた。
音声
「プロムについては、誰でもみんな特別なエピソードを持っていると思うけど、でも、ちょっと聞いて。私はフロリダ州のマイアミの高校に通っていた。まだ1年生で、高校生活が始まったばかり。あれはもうすぐ12月だったから、高校生になって3か月目くらいのことだった。チャールズっていう男の子にデートに誘われて。彼はイギリス人で、3年生で、すごくイケてて、でもちょっとシャイで、まぁそんなことはどうでもいいんだけど、だから私は喜んで誘いを受けたの」
それから、ユーモアを交えながら、未熟な恋、拒絶、アルコールなど良い物語にはなくてはならない要素が含まれていた。
その結果、参加者のニューロン発火パターンを見ると、話を聞いてる側の脳活動は、女性の脳活動とすぐに同期したことがわかった。
このパターンは、言語を処理する領域にとどまらず、広範囲の神経回路で見られた。
さらに、しばらくすると、参加者の脳活動パターンが女性に先行し始めた。
それは、聞き手の脳は話し手の言おうとしていることを予測して、話し手の能を先導していた。
つまり、参加者の脳は次の展開を予測し、それによって女性の話をより深く理解しているようだった。
話が感情豊かっていうのがポイントだと思います。
だから、筋道が追いやすく、ストーリー展開のうまい話をすれば、自分の話を相手にりかいしてもらえるのかなと思います。
また、スピーチのうまい政治家なんかはこのテクニックをよく使っています。
例えば、アメリカのオバマ前大統領です。
動画とか見ると、結構参考になるかもしれません。
ちょっと一言
ちなみに、脳同期について研究している神経科学者のラウリ・ヌメンマーによれば、神経活動の同期における感情の役割として、社会交流及び相互理解の促進や、お互いの行動を予測する能力が向上することを挙げています。(4)
さらに、その研究者の研究によれば、感情は聞き手と話し手の生理的状態も結び付けているようです。
だから、聞いている人は入ってくる情報を処理する時に話し手と同じような捉え方をしてしまうのです。
さらに、聞き手が1人であろうが何人であろうが、聞き手の感情を誘発することが理解してもらう時に大事です。
つまり、一方が楽しくてもう一方が悲しんでいる時に、話を同じように解釈するのは難しいです。
ですので、まずは冗談なんかを言って、お互いの気持ちが同じくらいになったところから本題に移ればいいのです。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
https://twitter.com/7pryQDbmp1FMQdF/status/1290640919264288768?s=20
他にも色んなジャンルから(勉強法やコミュテクなど)たくさんの記事が読めます!
カテゴリー一覧
