社会の中では、いろんな人と関わっていかなければなりません。
そういう時に、例えばビジネスで相手を信用したいけど不安でしょうがないということもあると思います。
なかなか、他人を信用できないというのは、もしかしたらオキシトシンが足りないだけかもしれません。
オキシトシンとは?
ほほ笑むことは本能的な信頼のジェスチャーです。
そして、脳の特定の回路が活性化させて快感を引き起こします。(1)
これはオキシトシンというホルモンが分泌するからです。
これは誰でも、触れたり、メッセージを伝えたり、気前よく何かをあげただけでも同様のことが起こります。
オキシトシンとは、相手への好感を抱かせるために使われるホルモンのことです。
ですが、これを逆にしたらどうなると思いますか。
つまり、被験者にオキシトシンの鼻腔スプレーをして、知らない他人を信用してお金を預けるでしょうか。
他人を信用してしまうオキシトシン!
実験を行った神経経済学者のポール・ザクは、「オキシトシンは共感の生理的長考で、他者への一時的愛着を引き起こすようだ」と述べている。(2)
研究者たちは、チューリッヒの男子学生194人を被験者として採用した。(3)
(ちなみに、女性を対象にしなかったのは、本人が知らずに妊娠していたら、オキシトシンによって産気づいてしまうから)
実験は二つのゲームのうち、どちらかをやってもらった。
第一のゲームは信頼ゲームで、投資者と呼ばれるプレイヤーが12ユニットの貨幣が与えられ、その一部または全部を別のプレイヤー(保管者)に預ければ、実験者は4倍にすると告げた。
つまり、全額を預ければ、保管者は48ユニットを受けとれるということ。
保管者はそのうちいくらかを投資者に変えしてもいいが、そうす義務は全く負っていなかった。
だから、投資者は全額を失うこともあるが、保管者が気前が良いと見込めば、それだけ利益を上げられる可能性もあった。
その結果、実験が始まる前に鼻にオキシトシンスプレーをされた被験者は、効果のない食塩水をスプレーされた被験者よりも17%多くお金を渡した。
前者の中央値は10ユニット、後者の中央値は8ユニット、12ユニット全額を渡す割合は前者が後者の2だった。
ところが、保管者が返す金額には、オキシトシンの影響を受けなかった。
つまり、オキシトシンは互恵関係には影響を与えず、社会的危険を冒す傾向、危ない橋を渡る傾向を強めるだけということです。
そして第二のゲーム(保管者の気前の良さはランダムに決定される)では、投資者に対するオキシトシンの影響は全く見られなかった。
ということは、危険な行為を冒すのは信頼感が増すからですね。
オキシトシンは、社会的回避の克服と報酬に関与する脳の回路を活性化とを結びつけ、またその作用の一つに、恐れを表現する器官である扁桃体の活動を抑制してくれるのです。(4)
ちょっと一言
人を信用したかったら、オキシトシンを分泌させればいいということがわかりました。
オキシトシンの分泌のさせ方は、
オキシトシンを増やす、分泌させるには?~作用と効果を得るためには?~
を参考にしてください。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
https://twitter.com/7pryQDbmp1FMQdF/status/1290640919264288768?s=20
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