脳の中に他者とつながる前頭前野という場所があります。
この前頭前野のおかげで誰かが困っていたりすると、助けてあげたいという気持ちが働き、行動に移すのです。
すると、自分も良い気分になり、幸福感を得られるのです。
この時に分泌されるのが、「オキシトシン」と呼ばれる神経ペプチド(神経物質)です。
世間では、「愛情ホルモン」とか「幸せ物質」と呼ばれているそうです。
オキシトシンの効果!
オキシトシンは他者との触れ合いによって分泌されます。
触れ合いは心でも体でもいいのですが、特に効果的なのが、親切な行いです。
どういう効果があるのかというと・・・
- 人への親近感が増す
- ストレスが減少し、幸福感を得られる
- 血圧の上昇を防ぐ
- 心臓の機能が良くなる
- 長生きできる
- 知らない人が魅力的に見える
- 相手の感情を正確に読み取れる
- 他者の顔を覚えやすくなる
そして、どういう時かと言うと
- 人とのつながりを感じた時
- 恋愛感情を抱いた時
- セックスした時
- 出産、授乳した時
など。
オキシトシンの作用!
オキシトシンは仲間内に対して親切になり、競争心を減少させ、たとえ内部で対立が起きても和解を促す作用があります。(1)
また、オキシトシンが充分に分泌されていると、全身の機能が高まります。
オキシトシンは、胃の有働(平滑筋の収縮)を促し、食べたものが胃から腸へと運ばれるのを手伝っています。
そして、この筋肉運動で混ぜられ、つぶされ、胃の収縮により腸へ運ばれます。
これを「胃排出」と言います。
他にも、オキシトシンが分泌している時は、一部の炎症サイトカインが減ります。
一方で、オキシトシンが体内にあまりないと、胃の収縮があまり機能せず、消化が遅くなります。
このことを胃運動障害と言い、痛みや不快感を伴う場合があります。
ちなみに、よくお腹が痛くなる子供はオキシトシンの血中濃度が低いことがわかっています。
また、大人の場合では糖尿病により、オキシトシン濃度が低下する人もいます。
オキシトシンを増やして効果を得るために!
1.親切にする
例えば、エレベーターでボタンを押すとか。
そういう簡単なことでいいのです。
2.感動する
涙を流せる物語、映画など。
3.感情を表に出す
泣きたい、笑いたいときは素直に感情を出しましょう。
感情を抑制すると、乳がんのリスクが高まり、進行も早くなることがわかっています。
ちなみに怒りの感情は、表に出すことで維持されることがわかっているので自分の怒りに気が付いた時は、呼吸をゆっくりにしましょう。
4.マッサージを受ける
触れるという意味では、オキシトシが分泌されます。
同時にリラックスもできますしね。
5.恋人と精神的に支え合う、スキンシップをとる
6.ハグをする
7.ペットを撫でる
身体で心でも触れるということでオキシトシンが分泌されます。
ちょっと一言
オキシトシンは、人や動物と触れ合ったり、親切にすることで分泌され、ストレスが減ったり、健康維持のために欠かせないホルモンだということがわかりました。
日本では、触れるとかハグする文化がないですし、場合によっては訴えられかねないので、親切にしたり、できるだけ感情を表に出しましょう。
そうすれば、今より幸福感を得られたり、健康的になれますので。
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