最近、腸と脳の関係がわかってきました。
普通に考えれば、腸と脳は離れすぎていて単独で活動しているように思えますが、実は腸の状態がダイレクトに脳に影響を与えてしまうのです。
ですので、例えば脳にとって良いオメガ3を摂取していても、腸の状態が悪いと、本来発揮できるはずの力が発揮できなくなってしまう可能性があるのです。
腸から脳へ!
腸からのシグナルは、脳(島皮質、前頭前皮質、扁桃体、海馬、前帯状皮質)に届けられます。
これらの働きをまとめますと、自己認識、感情のコントロール、道徳観、不安、記憶、動機付けなどです。
腸が自己認識などをしているというわけではなく、脳に影響を与えていると考えてください。
例えば、マウスにプールの中を泳がせるという実験がありますが、うつ状態のマウスの脳は、やる気を出す前向きなシグナルよりやる気を抑えるシグナルの方が強く、脳へ届きやすくなっていますので、長く泳ぎません。
ところが新しい抗うつ薬を投与すると・・・
マウスの腸と脳の関係!
アイルランド人のジョン・クライアンが中心となった研究チームは、マウスの半数にラクトバチル・ラムノサJB-1という腸の働きを整える細菌を与えた。(1)
その結果、腸が良い状態になったマウスは、より長く泳いだばかりか、血液中のストレスホルモンの量も減っており、さらに記憶力や学習能力テストでも、他のマウスより優れた成績をおさめた。
ところが、そのマウスの迷走神経を分断すると、他のマウスと差がなくなっていた。
つまり、迷走神経は腸から脳に情報を最速で送る重要な神経だということがわかったのです。
この神経は、横隔膜を通り、肺と心臓の間を、そして食堂に沿って、首から脳へと入ります。
人間を対象にした実験では、迷走神経に特定の周波数の刺激を与えると、気分が良くなったり、不安になったりというのがわかったようです。
では、その役目を脳が担わないのでしょうか。
腸と脳の、それぞれの役割!
その理由は脳を保護することにあります。
ですので、頭蓋骨の中で厚い髄膜に包まれています。
そのために脳は他の臓器から遠隔されます。
脳に入る血液は最後の1滴までフィルターにかけられますが、その一方で腸は現場の真っただ中にいます。
腸は食べたもののすべての分子と触れ合い、ホルモンを血液に取り込み、免疫細胞に調子はどうかと尋ね、腸内細菌に耳を傾けています。
そうした情報を、何も知らない脳へ伝えているのです。
腸は、巨大な神経システムと広大な表面積を使って情報を集めています。
人体の中で最大の感覚器です。
集められた情報は意識に取り込まれ、外界の物事に反応するために使われます。
一方で、腸は総指揮官として、体内の世界全体を感じながら無意識に働いてくれています。
調子の悪い腸は嫌な気分を控え目に、健康で好調な腸は良い気分をを緩やかに発散させるようになります。
人間の腸と脳の関係!
カリフォルニア大学の研究者が、人間の腸の健康がどれくらい脳に影響するのかを調べた。(2)
すると、特定の細菌ミックスを4週間服用したは、脳の領域のいくつか、とりわけ感情や痛みに関連する部分で明らかな変化が見られた。
腸と脳が密接に結びついており、この相互作用が胃腸機能だけでなく特定の感情状態や直感的な意思決定において重要な役割を果たしていた。
この腸管 – 脳のクロストークに対する神経生物学的洞察は、胃腸の恒常性および消化の適切な維持を確実にするだけでなく、直感的な意思決定を含む、影響、モチベーションおよび高次認知機能に複数の影響を及ぼす可能性があった。
複雑な双方向通信システムを明らかにした。 さらに、この系の障害は、機能性および炎症性の胃腸障害、肥満および摂食障害を含む広範な障害に関与していた。
つまり、腸から脳へと情報を送るだけではなく、双方が情報のやりとりをしているということですね。
人体って不思議ですね~。
ちょっと一言
腸は感情の処理や道徳感、記憶にまで影響していることがわかりました。
つまり、腸の調子によっての情報で脳に影響を与えてしまうのです。
例えば、腸の調子が悪いと、イライラしたり、勉強してもうまく覚えられなということです。
一方で、調子が良い時は普段より冷静で勉強も捗るということが言えます。
つまり、脳の状態をよくしたければ、腸内環境を整えてあげればいいのです。
参考程度に
性格を変える方法は心理学より腸内環境を変えた方が良いんじゃない!?
プロバイオティクス入りのヨーグルト(サプリでも)の効果とは?
などを読んでみてください。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
https://twitter.com/7pryQDbmp1FMQdF/status/1290640919264288768?s=20
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