みなさんは目標を達成したいとき、どんな風にしていますか。
大きく分けて2つあると思います。
それは、「やらないようにすること」と「やる」ということです。
つまり、やらないというのは、お酒を飲まないようにするとかです。
それに対して、「やる」というのは何かを獲得することです。
英会話ができるように、英語を勉強するとかです。
果たして、どっちの方が目標達成しやすいのでしょうか。
行動をした方が目標は達成しやすい!?
スウェーデンのカロリンスカ研究所の神経科学者マルク・ギタルト=マシップたちは、実験を行った。(1)
参加者はコンピュータの前に座り、指示通り指をスペースキーにそっと置いた。
画面に4つのうち1つのイメージが映し出された。
仮に、クレーの絵、ピカソの絵、カンディンスキーの絵、マテェスの絵だとする。
(実際に使われたのは4種類の抽象的な画像)
クレーの絵が映ったら、素早くスペースキーを押せば、参加者は1ドルがもらえた。
もちろん、その通りになった。
次に参加者は、ピカソの絵を見たらキーを押すように指示された。
ところが、今度はもらうためではなく、1ドルを失うことを避けるためだった。
行動をしたら被害が防げるということ。
その結果、参加者の30%は失敗した。
そして、大多数の参加者と同様に、1ドルを得るためにキーを押すよりも、1ドルを失うことを避けるためにキーを押す方が遅く、またキーを押し間違える可能性も高くなった。
つまり、人間の脳はご褒美と行動がより強く結びているようですね。
だから、素早い反応を起こせるのです。
これは脳の「ゴー反応」と呼ばれ、脳深部の中脳から送られたゴー信号が線条体に伝わり、最終的に行動反応をコントロールする前頭葉の領域に到達します。
一方で、何か悪いことを予測した時、人間は直感的に後ずさりします。
脳が「ノー・ゴー反応」を引き起こすからです。
ノー・ゴー信号も中脳の深部から線条体に伝わり、前頭葉に送られます。
ノー・ゴー信号の特徴は、反応を抑止する点です。
その結果、人間は悪いことよりも良いことを予測した時の方が、行動を起こせる可能性が高くなるのです。
ちょっと一言
ですので、何か目標を達成したければ、獲得しに行くという意識でやってみるといいと思います。
例えば、ダイエットでも、食べ物を食べないという回避目標ではなく、運動をすることを目標にしたりして、自分にご褒美を用意しておけばいいのです。
ただ目標と相反するご褒美はやめてください。
運動したらお菓子をドカ食いするとかはダメです。
そうではなくて、好きな映画を見るとか、スーパー銭湯に行ってリラックスするとかです。
つまり、どんな目標でも「やらない」目標はやめて、自分にご褒美を用意して「やる」目標にしておけばいいのです。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
https://twitter.com/7pryQDbmp1FMQdF/status/1290640919264288768?s=20
他にも色んなジャンルから(勉強法やコミュテクなど)たくさんの記事が読めます!
カテゴリー一覧
