学校や塾の先生からテスト前になると、「緊張せず、リラックスしなさい」なんてことを言われませんか。
これって心理学的(生理学も含む)に大間違いなんですよね。
むしろ、緊張感やストレスがあった方が成績は上がるんですよね。
とは言っても、ただ緊張しているだと成績は上がりません。
では、どうすればいいかというと・・・
緊張感の解釈を変えると
ハーバード大学のジェレミー・ジャミソンは、大学院進学適性試験(GRE)に向けて勉強している学生を被験者にして、2つのグループに分けて実験をした。
学生に模擬試験を解かせ、テストの前後に唾液サンプルを採取した。
模擬試験の表紙のページには、次のような指示を記載した。
この研究の目的は、テスト中の生理的覚醒レベルとパフォーマンスの関係を調べるためのものです。標準テストの最中に不安を感じるのは一般的です。唾液サンプルのホルモンを分析し、覚醒レベルを測定します。
被験者全員にこの指示を読ませた。
だが半分の学生には、次のような指示も与えた。
標準テストの最中に不安を感じると、成績が悪くなると考える人もいるでしょう。しかし最近の研究で、覚醒レベルが高くても、テストへのパフォーマンスが損なわれるとは限らず、逆にパフォーマンスが向上する効果さえあることがわかっています。テスト中の不安が良い成績につながる場合もあるのです。今日のGREテストの間に不安を感じたら、無理をして押さえつける必要はありません。不安はテストのパフォーマンスの役に立ち得るものだということを思い出しましょう。
緊張感をポジティブな側面に向けさせたことで、後者のグループの学生はミスが少なくなり、統制群の学生よりも模擬試験で(学科平均値を考慮して調整した後でさえ)50ポイント以上点数が良かった。
ただし、こういう指示によって、学生のストレスレベルが下がったわけではない。
ストレスレベルは高かったが、学生はその認識を変え、集中力を高め、素早く判断するためにストレスを活かした。
そして、この学生たちは実際のGREの得点も統制群より65ポイントも高かった。
前にもいくらベテランになろうが、試合前には誰でも緊張するのが当たり前ということを紹介しましたが、もっと言うと、アマチュアとプロの違いは緊張感をどう解釈によるのです。
ようは緊張感をエネルギーに変えることが大切なのです。
では、どうすればいいか。
緊張感、ストレスを力に変える方法
心理学者のアリア・クラムという人がいます。
この人の名前にちなんでアリア・クラムの3ステップという方法があります。
1、緊張感、ストレスをきちんと認識する
2、緊張感などを受け入れて、自分の大切なものが脅かされていると考える
3、自分の価値や目標にエネルギーを集中し、考えて、行動する
これをするだけで、脳を成長させるホルモン、DHEAが分泌されます。
これだけでGPAのスコアが上がったという傾向もあるので試してみてください。
ちょっと一言
緊張感、ストレスの解釈の仕方によって、集中力などが高まり、成績が良くなったということでした。
ようは、ストレスをどう捉えるかによって良くも悪くもなることであって、ストレス自体が悪いものではないことがわかっていただけたのではないのでしょうか。
ただし、慢性的なストレスはうつなど様々な病気の原因になりますので注意してくださいね!
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
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