1人の人の中にはたくさんの記憶や考え、物の見方、信念があります。
そして、それを一度に引っぱり出すのは無理です。
ですが、時間を過ぎると、例えば同じ本を読んでも気づかなかったことがあっても、2回目読んでみると「なるほど」なんていう経験が誰にでもあると思います。
これは予測やアイデア、問題解決をしたいときにも使えるテクニックです。
時間をおくだけでより良い答えが出る!?
カリフォルニア大学サンディエゴ校のエドワード・ヴルたちは、オンライン実験を行い、428人に以下のトリビアを出して、答えてもらった。(1)
1、アメリカ合衆国の面積は、太平洋の面積の何%か?
2、中国、インド、EU諸国の人口を合わせると、世界人口の何%になるか?
3、世界の空港の何%がアメリカにあるか?
4、世界の道路の何%がインドにあるか?
5、アメリカよりも出生率が高い国は世界の何%か?
6、中国、アメリカ、EU諸国の電話回線を合わせると、世界の何%か?
7、サウジアラビアは自国で算出した石油の何%を消費しているか?
8、アメリカよりも平均寿命が長い国は世界の何%か?
数分後、もしくは数週間後、同じ参加者に全く同じ問題を解いてもらった。
各回答の総合誤差を算出し、1度目と2度目それぞれの誤差の平均を出す。
その結果、さらに1度目と2度目の総合誤差を平均すると、たいていどちらか一方の回だけの総合誤差よりも小さいことがわかった。
ただ、いつも両方の平均が正解に近いとは限らず、1度目の推定の方が正解に近い時もあれば、2度目の方がより正解に近いこともあった。
だが、たいていの場合は、両方を平均した時の方が誤差は小さかった。
さらに、3週間後に再び問題に答えると、その効果は顕著になっていた。
そして、同じ質問に2度答えた場合、それらを平均した回答は1度目よりも平均して、5.6%正確さが増していた。
さらに3週間置いた場合、正確さは約16.5%上昇した。
ちょっと一言
この理由は3週間も経てば、前に考えたことは憶えていません。
だから、別の視点で理由を考えられるのです。
ですので時間をたくさん置いて、その間にたくさんの情報、今まで見なかったジャンルの本、映画、ニュースなどに触れておくことによって、視点がだいぶ変わります。
また、これは仕事などでも何でも使えます。
1度自分が抱えている問題に自分で答えて、時間をおいて(なるべく日を置いて)何度か自問して答えます。
そして、その平均をとればより良い答えが出ます。
なぜなら、その時に考えられるのは限界があるからです。
時間をおくことによって、知識や考えなどが統合できます。
そのことによって、良い判断が下せるのです。
ちなみに、上の正解は、下記の通りです。
1、60.3
2、44.4
3、30.3
4、10.5
5、58
6、72.4
7、18.9
8、20.3
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
https://twitter.com/7pryQDbmp1FMQdF/status/1290640919264288768?s=20
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