行動経済学

相関関係の統計(データ)があっても、因果関係がよくわからない具体例!

投稿日:2018年1月28日 更新日:


相関関係、統計、データ、因果関係、具体例

 

心理学や行動経済学の分野の実験では、よく被験者をランダムに2、3のグループに分け、その差をあぶりだそうとします。

 

例えば、女子学生に数学のテストを受けてもらう前に、第一グループには、自分が女性であるということを無意識に認識してしまう質問を受け、第二グループは、自分がアジア人だということを認識する質問を受けた場合、同じくらいの能力なのに自分が女性だと認識したグループの点数は低く、アジア人だと認識したグループの点数は高った、みたいな実験です。

 

で、何が言いたいかというと、よく「この結果には、相関関係がある」なんて言い方をします。

 

相関関係って!?という方もいると思いますので、まずはそこから説明します。

 

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相関関係と因果関係

簡単に説明しますと、相関関係には原因と結果のつながりがはっきりしない関係のことです。もちろん、原意と結果を推測することはできます。

 

上記の実験の場合、自分が女性と認識したグループは点数が低かったのは、無意識に女性は数学が得意ではないから、逆にアジア人は数学が得意だという思い込みで点数が高ったのではないかと推測できます。

 

また、アジア人が得意で、女性は不得意だという因果関係はどこにも存在しません。

 

ですが、明らかな差が出た場合に、それは相関関係があることになります。

 

もう一方の因果関係は、もっと簡単です。

 

例えば、「雨が降っているから傘をさす」は原因と結果がはっきりしています。

 

「雨が降っている」が原因で、「傘をさす」が結果です。

 

さらに因果関係と相関関係が重なることもあります。

雨が小雨程度なら、傘をさす人は少ないでしょうが強くなりに従い、傘をさす人は増えてきます。

 

このように因果関係を含み、比例としての相関関係もあります。

 

今回は、ここからが本題です。

 

今までは、相関関係があって、因果関係がはっきりとわからずとも、推測できることもありましたが、因果関係が何なのかよくわからくても相関性があるというデータも中にはあります。

 

相関関係はあるが、因果関係は分からない統計

トロント大学のチェン・ボ・チョンとケイティー・リルイェンキストは、被験者にあるストーリーを筆写させる実験を行った。(1)

 

第一グループには同僚を邪魔するストーリーを、第二グループには同僚を手助けするストーリーをそれぞれ書き写してもらった。

 

その後、被験者に日用品についてどれくらいほしいか評価してもらった。

 

その結果、ポストイットや付箋などは一部の商品に対する評価はほぼ同じだった。

 

ところが、歯磨き粉や洗剤については、第一グループの方が、第二グループよりはるかにそれらを欲しがっていた。

 

こういうことを心理学では、プライミング効果と言います。

 

何らかの刺激に影響を受け、無意識に行動したり考えてしまうことです。

 

ちなみにこの実験の被験者たちも影響を否定しています。

 

無意識なので当たり前ですが。

 

行動経済学者のダニエル・カーネマンも「プライミング効果が予期せぬ認知バイアスが意思決定に影響し、プライミング効果の存在が明らかになっても、たいていの人は影響を受けたとは思わない。・・・確固たる論理的な因果関係によって説明できるとは考えにくい・・・」と説明。

 

ちょっと一言

ようは、確かに相関関係はあるけど、因果関係は説明できないということです。

 

今回はプライミング効果の実験でわかりましたが、世の中の統計やデータの見方が少し変わったと思います。

 

ですので、統計などを見た時に相関関係と因果関係を意識すれば、鵜呑みにしたりすることは避けられると思います。

 

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【ヨースケ】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。

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