行動経済学

インセンティブ制度の意味や使い方!~経済学での導入(例)から見えるメリットとデメリット~

投稿日:2018年1月6日 更新日:


インセンティブ、制度、意味、使い方、経済学、導入、例、メリット、デメリット

 

インセンティブってざっくり言えば、刺激のことで、それに反応して強化されるということです。

 

よく「何点とったら、おこずかいあげる」みたいなのもインセンティブなんです。

 

でも、そもそもインセンティブって効果あんの?って思いませんか。

 

そこで、アメリカの経済学者が莫大な資金(多分国のお金)を使って検証したんです。

 

そしたら・・・。

 

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インセンティブ制度の例

ハーバード大学の経済学、ローランド・フライヤーは、10年間にヒューストン、ニューヨーク、シカゴなどの貧困地域のあるアメリカの都市の公立学校に通う生徒を対象に実験を行い、あらゆる種類の報奨制度を試した。

 

PTAの会合に集積した保護者、本を読んだ生徒、生徒の成績をあげた教師たちに報奨金を支払った。

 

その他にも、もっと勉強するようにと、インセンティブとして生徒たちに携帯電話も配った。(1)

 

研究者が配ったのは、報奨金や賞、全部で何百万ドルにもなった。

 

アメリカ史上最大で、最も徹底した教育実験を行った研究になった。

 

結果、その効果は・・・。

 

インセンティブ制度を導入した結果は!?

研究者はニューヨーク市で2007年から2010年まで、市の教育課や教育組合員との会合プログラムを監督、評価した。

 

これは市内の教育困難のいくつかで、インセンティブとして教師に7500万ドルもの現金を配るプログラムだった。(2)

 

4年間、これを実施した研究者の結論は、「教師へのインセンティブが生徒の成績、出席率、卒業率をあげるという証拠は全くなかった。反対に、特にマンモス校では、教師に対するインセンティブが生徒の成績を下げることはあった」。(3)

 

シカゴ、ニューヨーク、ダラスの3市では、2007年から2009年までに総額940万ドルの現金を2万7000人の生徒にインセンティブとして、生徒に配った。

 

ダラスでは読書に対して、ニューヨークではテストの点に対して、シカゴでは、教化の成績に報奨を与えた。

 

結果、金銭的なインセンティブの効果は、どの市でも統計的にゼロだった。(4)

2010年から2011年にかけてヒューストンで行った実験では、効率の教育困難校25校の5年生に対して、インセンティブとして現金を与えた。(5)

 

さらに、その生徒の親や教師にも現金を渡した。

 

目的は算数の自宅学習時間を増やし、標準テストの点数をあげることだった。

 

結果、子供たちはお金をもらう分は勉強したが、7か月後の算数のテストの平均点は全く変わらなかった。

 

加えて、逆に読解のテストの点数は下がっていた。

 

ヒュ-ストンの実験では、テストの得点にわずかに改善が見られたものの、それはもともと成績の良い子供たちの現象で、成績の悪い子供たちには変化がなかった。

他にも似たような研究で、ノースウェスタン大学の経済学者、ジョナサン・ガーンが行った実験では、子供たちの読解能力を改善しようと、夏の間の読書に対して、インセンティブを与えた。(6)

 

夏休みの間に読んだ冊数に応じて現金を与えた。

 

インセンティブに応じて、子供たちの読了数はわずかに増えたが、読解テストの点数の平均は変わらなかった。

 

ヒューストンの実験でも同じように、ガーヤンの実験でも、ほんの僅か改善したが、もともとモチベーションの高い子供たちの影響だった。

 

ちょっと一言

インセンティブのメリットは生徒、親や教師に対して、ほぼ何の効果もないことがわかりました。

 

これだけ大規模にやったので、ご褒美は意味がないことはほぼ確定だと思います。

 

ただ、もう少し頑張れば行きたい学校に合格させたいときとかは、やる気があって成績が優秀な子供に限ってはインセンティブが少し、働くかもしれません。

 

ですが、基本的にインセンティブは効果がないと思った方が良いです。

 

子供に勉強をさせたいなら、

勉強などのやる気の出させ方は子供に対するフィードバックの与え方!?

継続は力なりということわざは、心理学的な意味でも理にかなっている!

宿題をやらない子供には科学的な指導で対策ができる!

などを参考にしてください。

 

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【ヨースケ】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。

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