行動経済学

エコバッグは果たして環境にも家計のも良いのか!?

投稿日:


 

今回はエコバックの効果についてです。

 

最近、エコバッグを持参するように呼びかけるスーパーが増えているようです。

 

呼びかけるのところもあれば、持ってこないお客さんにペナルティを課すところもあるみたいです。

 

2015年時点で、アメリカでは、30以上の町が何らかの形で使い捨てレジ袋の使用を制限しています。

 

それ以外の地域でも、エコバッグの持参が心理的・社会的利益につながるようになってきていて、多くの店が持参したお客にに代わってチャリティに寄付したり、景品が当たるくじ引きを用意したりして、この習慣を推奨しています。(1)

 

スーパーにエコバッグを持っていくのは、間違いなく環境にやさしい行為です。

 

しかし、それは予想もしなかった形で、消費者の行動に変化をもたらしているようです。

 

スポンサーリンク
 

 

エコバックの持参は一長一短!?

ハーバード大学のビジネ・ススクールのユカ・マーカーたちは、2005年から2007年にかけて、カリフォルニアの大型スーパーで買い物客の行動を分析した。(2)

 

研究チームは、ポイントカードの情報から、客が購入したものとレジ袋をもらったかどうかを把握した。

 

最終的には、884世帯の14万2938回の買い物情報を入手した。

 

2年間にわたる大規模調査からは、二つのことが明らかになった。

 

一つ目は、エコバッグを持参する客は、持参しない客よりもオーガニック商品を多く購入していた。

 

二つ目は、エコバッグを持参した客の方が、デザートやキャンディやポテトチップスなど嗜好品を多く買っていた。

 

オーガニック商品を好む客には、環境保護意識の高い人が多いだろうから、そういう人がエコバッグを持参するのはわかりますよね。

 

しかし、この調査で示しているのは、エコバッグを持参した人は誰オーガニック商品を買う傾向にあるということです。

 

それ自体が環境保護に役立つエコバッグを持つことで、環境に意識が向くからでしょう。

 

普段はあまり興味がない人でも、エコバッグを手にした途端、環境保護意識は作動するようです。

 

だから、一般的な商品よりも環境にやさしいとされるオーガニック商品を見ると、つい買い物かごに入れてしまうのでしょう。

 

視界から入ってくる情報は常に行動行動に影響を及ぼします。

 

食べ物の広告を見て、思わず間食をしてしまうというのがわかりやすい例ですが、もっとさりげない例もあります。

 

例えば、お菓子を食べる前に、高級レストランの写真を見た人は鉄道駅といった全く関係ない写真を見た人よりも、きちんとした姿勢で食べるようです。(3)

 

しかし、一方で地中にやさしいバッグを持っていくことが、なぜお菓子の購入につながるのでしょうか。

 

この場合、行動を左右しているのは視界に入ってくるエコバッグではなく、エコバッグを持っていくことで良いことをしたと感じる気持ちです。

 

これが「ライセンシング」を招きます。

 

いいことをしたのだから、何かご褒美をもらってもいいという気になり、そしてスーパーでのご褒美はカロリーたっぷりのおいしいものになるのです。

 

こうして、使い捨てのレジ袋をゴミにしなかったご褒美として、チョコレートなどを買ってしまうのです。

 

ちょっと一言

まぁ、エコバックを持っていけば、ごみは増えないのでいいと思います。

 

その代わり、余計なものを買ってしまわないように気を付ければ、環境にも家計にも良いと思います。

 

ちなみに、ユーチューブもやっています。
良かったらチェックしてみてください。
https://www.youtube.com/channel/UC56yqcM1OG39QIp8-pvHRCQ

-行動経済学

執筆者: