みなさんは何か信じているものと反対の証拠が出された時、どう反応しますか。
多分、不愉快な気分になると思います。
運動前のストレッチは怪我の予防にはつながらないとか。
なんていう科学データはあります。
ただ、それを信じて今までやってきた人にとっては受け入れがたいはずです。
これは誰にでも当てはまりますし、過去にそういう記事も書きました。
ですが、今回はその場で信じ込まされたものとそれに矛盾したものが出された場合でどうなるかという研究を紹介します。
その場で信じたものと逆の証拠が出てきたら、客観的に判断できると思いますか。
その場で信じたものと矛盾するものを見た時人はどう反応するか?
ニュージャージー州立大学のクラーク・チンたちは、何らかのデータを与えられた時に人がどう反応するかを調査した。(1)
まず、学生に地質学と古生物学の領域で現実的な科学データをどのように評価するかを調べた。
1、恐竜の絶滅は火山の噴火によるものだったか
2、恐竜は変温動物だったか、それとも恒温動物だったか
具体的な手順は、この2点のどちらかに関して、学生は山椒に何らかの理論を見せられ、試料を読み、その理論は説得力をもって論じられていて、関連した証拠もいくつも示されていた。
その後、学生はその理論を信じる度合いを数字で表すように言われた。
すると、提示された理論が正しいと強く信じていた。
それから、学生たちは2つのグループに分けられた。
グループ1は最初に提示された理論と矛盾するデータを追加で与えられた(例「恐竜の絶滅は火山の噴火によるものではない。なぜなら噴火は頻繁に怒っていたが、穏やかなものだったから」)。
そして、そのデータを信じる度合いを数字で表し、さらに理由を述べてもらった。
グループ2は最初の理論を支持するデータを追加で与えられた(例「恐竜の絶滅は噴火によるものだ。なぜなら噴火は頻繁に怒っており、激しいものだったから」)。
その結果、学生によるデータの評価は最初に提示された理論によって強く影響受けていたことがわかった。
最初に提示された理論と整合性があった場合、学生はそのデータには強い説得力があると見なし、、反対に矛盾したデータを出された場合は説得力がないと見なした。
ところが、学生たちはこうした影響に気付いていなかった。
ようは、信じているものに対して合致した情報があれば肯定し、違う情報が出てくれば拒否をするのです。
ちょっと一言
前にもこんな研究を紹介しましたが、今回はその場でいったん信じ込まされるだけでも信じたり拒否しやすいみたいでしたね。
こうなると、頭が固くなり、柔軟な発想や視点が持てなくなります。
なので、習慣的に自分が信じているものと全く逆の意見や情報に触れることをおススメします。
こういうことに慣れておくと、普段自分の意見に反対してくる人がいても、「イラッ」としなくなります。
むしろ、自分の世界を広げてくれるチャンスだと思えばいいのです。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
https://twitter.com/7pryQDbmp1FMQdF/status/1290640919264288768?s=20
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