認知心理学

多くの人が自分は平均以上に能力があり、有能だと考えてしまう理由とは?

投稿日:2017年10月9日 更新日:


運転能力

 

仕事ができないのにえばっているだけの上司、家庭のことをほとんど何もやってくれないのにやっていると思い込んでいる夫、自分の知識をひけらかすだけの人などなど。

 

例を挙げれば、きりがありませんが、ほとんどの人は自分は平均以上に能力があり、有能だと考えています。

 

あなたの周りにもそういう人はいませんか。

 

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自分の運転は?

ストックホルム大学のオーラ・スヴェンソンは1981年の研究で、被験者たちにこう頼んだ。

 

「自分の運転の安全性について、あなた方はどう思っているか知りたいです。みんながみんな、同じようにように安全なドライバーだとは限りません。・・・この実験集団の中で自分がどのくらいの位置にいるかと思うか、自己評価してください」

 

実はこれは、被験者の運転能力に対する自己評価を調べるものではなく、過信について調べる初期の研究の一つだった。

 

その結果、アメリカ人とスウェーデン人の圧倒的多数が、自分は平均的なドライバーではなく、安全かつ腕のいいドライバーだと考えていることがわかった。

 

それだけではなく、被験者に自分と特定の調査サンプルの平均値とを比べさせたところ、被験者は年齢も知的能力も自分と同じ人たちより、自分の方が優れていると考えていることがわかった。

 

同様の他の研究でも、ほとんどの人は自分は平均より知的で魅力的で有能だと考えているという結果が出ている。

 

でもこれって統計的に考えれば、明らかにおかしいですよね。

となれば、多くの人が自分に対する評価が間違っているということになります。

 

さらに警察官は嘘を見破る能力を過信し、学生は自分の能力を過信し、CEOは自分の経営判断を過信し、教師は自分の指導能力を過信している。

 

2011年、ネイチャー誌で発表された論文で、エジンバラ大学の社会学者、ドミニク・ジョンソンとカリフォルニア大学のジェームズ・ファウラーが、「人間は多くの心理的バイアスを見せるものだが、その中でも非常に普遍的で、協力、どこにでも存在するもの一つ過信だ」と主張している。

 

こう言ったことが起こる一つの理由として、「優越の錯覚」のせいかもしれません。

 

人はは自分の長所を過大評価して、短所を過小評価する傾向にあるということです。

 

例えば、夫は家事や育児をまともにしていると思っていても、妻にしてみたら、皆無に等しいなんていうことです。

 

自分がしたこと、してもらったこと

インターネット企業コジ社が2010年に、子供のいる夫婦、あるいはパートナーとなった男女700名を対象に意識調査を行った。

 

目的は自分と相手がそれぞれ、どれくらい家事を行っていると考えているかを調査した。

 

この種の研究は、「家事戦争」調査と呼ばれることもある。

 

結果は、それぞれが各家事を自分が負担している割合を合計すると、100%を超えてしまうことが多かった。

 

例えば、「行事や予約のやりくり」では、平均すると、父親は50%なのに対して、母親は90%だと答えた。

 

ようは人の記憶なんていい加減だということですね。

 

人には自分がしたことよりされたことの方が忘れやすい傾向にある。

 

その一つは、家事をするパートナーを見たり、、家事を済ませたと言われも、自分が行った場合と比べると、感覚入力が少ないため、記憶痕跡の鮮やかさや複雑さがずっと弱いものになる。

 

記憶痕跡が弱ければ、いつかそれが起こったことを忘れてしまう。

 

逆に自分が家事をした時の記憶は例外なく、より強く、より意味のあるものとなる。

 

そのために、相手にしてもらったことは忘れやすく、自分がしたことは、負担に感じるために記憶に強力に残ってしまい、そして重要なものになる。

 

そうやって、お互いの仲が悪くなっちゃうのはどこの家庭でもありそうですね。

 

「あなたは何も家のことをしない!」とか、「俺だって仕事で疲れてんのに子供と遊んだりしてんじゃねぇか」みたいなことです。

 

こういうバイアス(心の偏見)はよっぽど意識しないと、簡単にこのバイアスに飲み込まれるので、初めから役割分担しておくのが良いのかなって思います。

 

そうすれば、習慣化していけば、無意識にできるので自分のやったことを過大評価するのは減るのかなっていう気がします。

 

ようは、無意識は記憶に残りにくいので。

 

逆にしてもらったことは意識して、日記に書いてみるのもいいです。

 

心理学で、「感謝日記」というものがあり、感謝したことを日記に書くだけで幸福度が上がったりするのでやってみる価値はあると思います。

 

ちょっと一言

ほとんどの人が自分の運転能力は平均以上だと考え、それ以外にも様々な面で自分を過大評価してしまい、反対にしてもらったことに対しては、過小評価してしまうということでした。

 

これを機に自分はどうなのかと考えてみては。

 

ちなみに自分の能力を過大評価すると、それ以上成長できませんので自分を過大評価したり、変に自信を持つのは生きていく上でマイナスにしかなりません。

 

常に新しい自分を目指せば、過大評価することはなくなります。

 

というのも、新しいことをやる時に自分を過大評価する人はいませんから。

 

そうなりたい方はこの本がおすすめです。

 

 

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【ヨースケ】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。

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