「視野が狭いな」なんて言われた経験は、かなり多くの人が持っているのではないでしょうか。
僕は言われたことはないのですが、言われたらこう答えます。
「そうなんです。視野が狭いので広げ方を教えてくれませんか」と丁寧に教えを乞います。
それによって、相手の人間性も見えてきます(笑)
まぁ、それは別にして、そもそも人間は何か選択した時に視野が狭くなるようにできているのです。
視野が狭くなる原因とは?
ノースウェスタン大学の研究者たちは、ある被験者たちに、どうしてビデオレコーダーが買う必要があるのか、自分の経験に基づいて理由を述べてほしいと依頼した。(1)
参加者たちは様々な理由を挙げた。
「楽しみが増えるか」「教育投資だ」「家族との時間が増えるから」など。
次に被験者たちにビデオレコーダーを買わない理由を列挙してくれと依頼した。
被験者たちはかなり苦労して、買わない理由を何とか思いついたが、多くの人は近いうちに買うつもりだと述べていた。
その後、別の被験者たちにビデオレコーダーを買わない理由を挙げてほしいと依頼した。
彼らはすぐに答えられた。
「ビデオを見るのに時間がとられて家族と過ごす時間が削られる」「映画を観ているとものを考えなくなるので、そうした誘惑は避けたい」とか。
次に同じ被験者たちにビデオレコーダーを買う理由を挙げてほしいと依頼した。
すると、彼らはなかなか理由を思いつかず、「自分は買わないだろう」と答えた。
面白いですねぇ。
一旦答えたことに対して、反対の視点に立ってしまえなくなるのですから。
記者のチャールズ・デュヒッグの事実確認のメールへの返信に、この研究発表をしたスティーブン・ホックは次のように書いている。「もう一つ付け加えるとしたら、いったんある考えを与えられてしまうと、新しいアイディアや創造の妨げとなり、とりわけ思考回路を遮断してしまうのです。これを打開するには、いまある視点が消えてなくなるまで時間をおくしかありません」
ようは、いったん自分の決断がその枠にはまってしまうので、なかなかそこから視点を変えるのは容易ではないのです。
しかし、コツがわかれば、誰でもそこから抜け出しやすくなります。
ポイントは答えをを変えようとするのではなく、問題の視点を変えてしまうことです。
「視野が狭い」なんてもう言わせない!
コロンビア大学の認知心理学者、エリック・ジョンソンは「私たちの脳は単純な枠組みを探し、それに執着しようとします。例えばティーンエイジャーはボーイフレンドと別れるか否かという問題を、『自分は誰かと付き合っていたいのか』それとも『大学に進学したいのか』という問いとしてではなく、『私は彼を愛しているののか否か』という問いに捉え直します。また車を買う時、『本当にこの車を買えるのか』ではなく、『自分はパワーウィンドウがほしいのか、それともGPSがほしいのか』という問いを設定し直すのです。私たちが人々に選択の枠組みをの替え方を教え、選択肢が以前と違ったふうに見えてくる一連のステップを教えると、彼らは頭の中で、問題により適切に対処できるようになります」と言う。
記者のチャールズ・デュヒッグの事実確認のメールへの返信に、ジョンソンは「このアイディアを私たちは関連情報の一部と考えています」と書いている。
そうなるには、脳が安易な選択に飛びつくのを阻止するようなフローチャートや、一連の決まった問い、エンジニアリング・デザイン・プロセスのような、一定の形式が敷かれた決断システムが必要です。
そして、ジョンソンは、「システムに従えば、それまで見えなかった問いが見えてくるようになり、考えていなかったような選択肢が現れてくるのです」と言う。
ちょっと一言
自分が決断しことに対して、それ自体の枠にはまってしまい、なかなか別の視点に立てなくなることがわかりました。
それを打開するには、問題自体を変えてしまうということでした。
ちなみに僕がいつもやっているのは、「もっと良くするにはどうすればいいだろうか」と「なぜ」と突き詰めていくことです。
ノートに書き出すとわかりやすくなるので、試してみてください。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
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