認知心理学

複雑な症例の患者が医師に口を挟むだけで、診断ミスをする確率が42%高くなる!?

投稿日:2021年2月17日 更新日:


 

今回は、複雑な症例の患者が医師にあれこれと聞くと診断ミスが多くなるということについてです。

 

まぁ、医師からすれば、黙って診断させてくれないと気が散るのかもしれません。

 

ただ、患者からすれば不安を解消したいのでいろいろ聞きたくなるのは当然。

 

では、患者は黙っていた方が良いのでしょうか。

 

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口を挟む患者の複雑な症例の診断率は!?

エラスムスMCのシルビア・マメデたちは、困難な患者の行動が医師の診断能力に及ぼす影響を研究した。(1)

 

まず、患者が困難(苦痛を伴う行動を示す)または中立として描かれた6つのシナリオを作成した。

 

文章の大部分は患者の兆候や検査結果に関する記述だったが、その行動に関する描写もいくつか含まれていた。

 

そして、3つの臨床例は診断的に単純であると見なされ、3つは診断的に複雑であると見なされました。

 

そして、患者は遠慮なく専門家の判断に疑問を挟むようにした。

 

63人のかかりつけ医は、ビネットを評価し、患者の診断を迅速に、そして慎重に検討するように求められた。

 

さらに、診断に到達するために必要な時間を測定した。

 

最後に、参加者は患者の好感度を評価した。

 

その結果、医師の多くは背景情報に気づいたことすら報告しなかったが、中にはなぜこうした余計な情報が含まれているのか困惑する人もいた。

 

ところが、実際には、感情に関する研究で、こうした情報が大きな影響を及ぼすことが明らかになっている。

 

複雑な症例の場合、一般的な内科医は相手が難しい患者であると、診断ミスをする確率が42%高くなっていた。

 

また、平均診断精度スコア(範囲0-1)は、中立患者よりも困難の方が有意に低かった(0.54 vs 0.64; p = 0.017)。

 

全体的な診断精度は、複雑なケースよりも単純なケースの方が高かった。

 

症例の複雑さや患者の行動に関係なく、症例を慎重に検討することで初期診断が改善された(0.60対0.68、p = 0.002)。

 

症例の診断に必要な時間は、患者の行動に関係なく同様だった。

 

最後に、平均好感度評価は、中立患者の場合よりも困難の場合の方が低かった。

 

ちょっと一言

難しく、患者があれこれ言うと、気が散るので診断ミスになるのでしょうか。

 

ただ、患者のそういう感情も情報として大きいので、医師は自分の感情をコントロールするのが大事なことではないでしょうか。

 

もし、自分が複雑な病気にかかって、いろいろ質問して、医者がイラついているのがわかったら、その医者には診断してもらわない方が良いかもしれません。

 

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