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今回は音楽で成功し続ける要素についてです。
で、今回の研究はクラシックピアニストのコンクールを題材にしたものです。
ただ、読み終えればわかると思いますが、それって別に音楽に限ったことじゃないよね、ということがわかると思います。
つまり、成功したければ才能や能力以外にも大事な要素があるのです。
もちろん、ある程度の能力などは必要だとは思いますが。
能力以外に成功に欠かせないものとは?
ブリュッセルの自由大学のビクターA.ギンズバーグたちは、エリザベス女王の音楽コンクールで高得点を獲得したピアニストは、その後の成功を左右するのかどうかを調べた。 (1)
研究者たちは、各出場者のコンクール出場後のレコーディング回数を分析した。
また、イギリスの『グラモフォン・クラシック・カタログ』誌と、フランスの『ディアパソン』誌に名前が掲載されたかどうかも調べた。
その理由は、この二誌に名前が掲載されるということはクラシック音楽界で成功した証だったからだ。
各出場者のコンクール後の活躍について、批評家の意見も調査した。
また、研究者は各出場者のその後のキャリアについても、批評家に0~4点で点数をつけてもらった。
その結果、エリザベス女王国際コンクールの優勝者は、若いうちに知名度が高まり、優勝と知名度というその2つの要因によって、音楽家としての成功に弾みがついた。
一度成功すると、優先的選択が働いて成功の連鎖が始まり、優勝者を新たな高みへと押し上げた。
コンクールで高い得点を獲得した音楽家は、レコード契約を結びやすいだけでなく、音楽誌に取り上げられ、批評家からも高い評価を得ていた。
一方で、最終選考に残ったファイナリストのパフォーマンスは、事実上審査員には優劣がつけられていなかった。
つまり、最終的な順位を決めるのは、「運」と「バイアス」に他ならなかった。
それにもかかわらず、たとえ任意にしろ大勢の中から選ばれて受賞した人は、優先的選択のおかげで長期的に大きな利益を受け取っていた。
つまり、一度受賞すると、その次はより受賞しやすくなったりするのです。
ちょっと一言
運とバイアスというと、なんだかわかりにくいと思いますが、要するに優勝者というだけで評価が高くなるのです。
だから、優先的選択が働いて全てが良い方向に転がっていくのです。
いつもバイアスには気を付けた方が良いと言っていますが、自分にとって都合が良く相手にバイアスがかかってくれるのならそれは自分の成功のためにかかってくれた方が良いです。
ちなみに、今回は優勝者という権威バイアスが働いています。
もちろん、審査している人は公平に評価していると思っています。
ただ、どんなことでも相手により良く見えるようにするのが成功の一つのカギだということです。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
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