認知心理学

科学的なデータは個人の先入観によって解釈が変わってしまう!?

投稿日:2019年12月16日 更新日:


 

僕自身、科学が好きです。

 

その理由は客観的なデータに基づいているからです。

 

多分、そういうことが好きだという人もいるはずです。

 

ただ、科学がいくら客観的だといっても、見る人によってデータが歪められてしまうことがあるのです。

 

そうなったら、それはもう科学ではなくなります。

 

で、実際にそういうことが起きてしまうのですが、なぜなのでしょうか。

 

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科学的なデータは見る人によって変わってしまう!?

ハーバード大学のキャス・サンスティーンたちは、参加者の気候変動に対する意見を調査した(人類が気候変動を誘発しているかと思うか、温室効果ガス排出の削減を目指すパリ協定に賛成するなど)。(1)

 

参加者はその回答をもとに、人為的な要因による気候変動を強く信じるグループと、そうではないグループに分けられた。

 

その後、全員に「気候科学者の予測によれば地球の平均気温が2100年までに約10度上昇する」と伝え、彼ら自身にも2100年の気温上昇を予測してもらった。

 

それから、参加者の半分は「著名な科学者たちがデータの見直しを行い、以前から考えられていたよりもはるかに良い結果を数週間前に発表した。それによると、気温上昇は約2~8度まで抑えられるらしい」と伝えられた。

 

一方で、残りの半分の参加者は「著名な科学者たちがデータの見直しを行い、以前から考えられていたよりもはるかに悪い結果を数週間前に発表した。それによると、約12~20度も気温が上昇するらしい」と伝えられた。

 

その後すべての参加者が、自分の予測を立て直すように求められた。

 

その結果、人為的な気候変動をあまり信じないグループは、以前考えられていたよりも状況が良くなったという明るいニュースに影響されたが(彼らの予測は約2度下がった)、気がかりなニュースは一切影響を及ぼさなかった。

 

そして、気候変動を強く信じるグループは、状況がさらに悪化しているという科学者たちの考えには動かされたが、問題はさほど切迫していないという考えにはあまり影響されなかった。

 

新しいデータを提供すると、相手は自分の先入観(「事前の信念」と呼ばれる)を裏付ける証拠なら即座に受け入れ、反対の証拠は冷ややかな目で評価します。(2)

 

人はしょっちゅう相反する証拠にさらされているために、この傾向は両極化の状況を生み出し、それは時を経て情報が増えるたびに広がっていくようです。

 

ちょっと一言

科学は自分の先入観や信念が入り込むと、科学的なデータを歪めるということでした。

 

まぁ、誰であれ、自分の思ったことが正しいと思いたいのが人間だと思います。

 

ですが、科学を志している人はこういう事例を頭にとどめておいた方が合理的な判断がしやすいと思います。

 

信念などはあってもいいですが、それと事実は分けておくことが大事なことかなと思います。

 

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【ヨースケ】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。

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