認知心理学

成績が上がらないし辛いなら、あえて問題解決能力を測るテストだと思ってみればいいかも!

投稿日:2019年10月13日 更新日:


 

例えば、スポーツの分野では黒人の方が秀でているのは事実です。

 

ですが、一方で、黒人は学校の成績が良くない人が多いようです。

 

また、女性は男性と同じように理系の科目ができるのに、そういう分野を避けてしまうこともよくあるようです。

 

そして、そのような思い込みが成績を悪くしてしまう要因になっているのかもしれません。

 

こういうことに着目した研究者の研究を今回は紹介します。

 

スポンサーリンク
 

 

集団による否定的なステレオタイプとは?

スタンフォード大学のクラヴド・スティールは、ステレオタイプの脅威という概念にたどり着いた。

 

それは、人の行動がその人の属する集団についてもたれている否定的なステレオタイプを強化するという脅威。(1)

 

この脅威が人の内面に取り込まれて自己不信が生じると、とても有害なものになり、悪循環と自己成就予言が作動し始めると研究者は指摘している。

 

3つのステレオタイプの脅威!

1、脱同一視

ある分野で失敗しそうだと思い込むと、その分野において自尊心を持ったアイデンティティを追求しないようにして、別の分野で満足や承認を得ようとすることで自分を守ろうとすること。

 

2、セルフ・ハンディキャッピング

難題に直面して不安を感じたり自信を失ったりする人は、目標に届かないことへの上手な言い訳を考えだして、失敗の痛みを取り除くこと。(2)(3)

 

3、不安や動揺

ステレオタイプからくる不安や動揺。

 

ステレオタイプの脅威から脱却する方法!

研究者が最も注目したのは3つ目だった。

 

そして、この現象を実際に起こし、それは克服できるのだと証明するために、巧妙な実験を行った。(4)

 

この実験に参加した黒人と白人の学生たちは、大学院進学適性試験(GRE)の言語に関する部分からの難問をいくつか出題された。

 

一部の学生には、それらの質問は知能を測るためのテストだと告げた。

 

残りの学生には、それらの質問は知能と全く関係なく、問題解決能力を測るための新しい未検証のテストだと告げた。

 

その結果、白人の学生の場合には比較的、2種類の説明がなされてもほとんど差は見られなかった。

 

自分が重要だと思うようなことを測るテストだと説明された時には、自分があまり重要ではないと思うようなことを測定するテストだと説明された時より、わずかに成績が良かった。

 

それに対して、黒人の場合、テストの結果が良かったのは、知的能力を測るものではないと告げられた学生たちだった。

 

理由は、ステレオタイプに基づく予測についての懸念から免れて、集中できたからだと考えられています。

 

今では、いくつもの実験により、黒人やヒスパニック、社会経済的な地位の低い子供たちが知的能力を測る標準テストを受ける時や、女性たちが数学や推論能力を測るテストを受ける時に感じるステレオタイプの脅威を低下させることから生じる効果が実証されています。(5)(6)

 

他にも、例えば、女性が数学のテストを受ける時に、男性に囲まれている時よりほかに女性たちがいた方が、成績が悪くなる傾向が少なることがわかっています。(7)(8)(9)

 

最も大事なのは、こういうことがわかって取り入れてくれる先生や学校の態度なんですよね。

 

ちょっと一言

とは言っても、そんなことは誰もわかってくれないので、自分で対策した方が速いです。

 

ステレオタイプは人種や性別だけではなく、状況も含まれます。

 

ですので、自分のステレオタイプの脅威から逃れるには、成績が良かった時、悪かった時の状況をなるべく細かく具体的に記録して対策することです。

 

例えば、成績が良かった時は朝スッキリ起きられた、ということがわかれば、睡眠について少し勉強すればいいのです。

 

逆に、成績が悪かった時はテスト前にスマホに夢中になっていたことがわかれば、試験にはスマホを持っていかないなど対策ができるわけです。

 

スポンサーリンク
 

スポンサーリンク
 


他にも色んなジャンルから(勉強法やコミュテクなど)たくさんの記事が読めます!  
カテゴリー一覧
 カテゴリー

-認知心理学

執筆者: