認知心理学

人間の心理(習性)は単純すぎて面白い!

投稿日:2018年7月19日 更新日:


人間、心理、習性、面白い

 

人間は、社会に対する自らの影響について戦略的に誤認する傾向があるようです。

 

そして、結果がネガティブなときよりポジティブなときの方が、その結果を導いたのは自分だと考えるのです。

 

ですが、一般社会で誰が何を引き起こしたかを特定するのは困難です。

 

それをするには大学内で行えば簡単ですよね。

 

スポンサーリンク
 

 

人間の心理Ⅰ

ニューヨーク州立大学のブルース・ブレインらは、学生たちに実験室に来てもらい、知能などの能力を測定するという理由で課題を行ってもらった。(1)

 

それから、学生は偽りのフィードバックをもらい、結果についてどう思ったか説明を求められた。

 

この種の実験でわかったことは、被験者にとって結果が良ければ、それは自分の能力のおかげだと考え、悪ければ自分のコントロールの及ばない外的な要因のせいにした。

 

もちろん、研究者は真の要因を知っていた。

 

それは被験者に与えられたフィードバックは、乱数発生装置などを使って、ランダムに決定されていた。

 

ようは、どういう理由で成功した失敗したかわからない時に、このようなバイアスがかかるわけです。

 

研究者は、それを「記述的な歪曲」と呼んでいます。

 

人間の心理Ⅱ

Journal of Personality and Social Psychology, Vol 41(2), Aug 1981, 224-231に掲載されていた、それ以外の人たちが「うそ」と呼ぶ行為に人が走る可能性を調査した研究では、「偽りのパイプライン」という方法が用いられた。(2)

 

この実験では、「筋電図描画装置」と呼ばれる機械に接続された電極が被験者に装着された。

 

実験開始時にこっそり記録しておいた、質問票への回答を基に、この(実際には何もしない)嘘を発見できると、被験者に伝えた。

 

研究者は単純に、自分が回答をすでに知っている質問をし、被験者に真の答えと偽りの答えを返すように求めた。

 

そして、それを通じてどんな偽りの回答をしても、機械が嘘を検出できると被験者に思い込ませた。

 

こうして、研究者はその機械があたかもウソ発見器であるかに見せかけた。

 

この実験では、被験者は「社会的知能」のテストを受け、低すぎる、または高すぎる(偽りの)結果を変えされた。

 

それから、筋電図描画装置につながれた状態で、そのような成績が得られた理由が、運なのか能力なのか尋ねられた。

 

その結果、被験者は筋電図描画装置に接続されているか否かにかかわらず、高得点を返された時は自分の能力によって、また低い得点が返された場合は、運やテストのやり方などのせいで、そのような結果になってしまったと答えた。

 

この研究の結論によれば、「自己に都合の良い原因説明は単に自分をよく見せるために被験者が意図的に用いる偽りの記述ではない。この不整合は、客観的因果関係の認知における現実のバイアスの存在を反映しているようだ」

言い方がかなりわかりくいと思いますが、ざっくり言えば、わざとしているのではなくバイアスのせいなんだよということです。

 

ちょっと一言

人間の心理の一つに、「記述的な歪曲」というものがあり、自分がかかわったことに対して、ポジティブなフィードバックがあれば自分の能力のおかげだと、ネガティブなフィードバックの場合は外部要因のせいにするということがわかりました。

 

ちなみに、これはどんな場所でも日常的に起きています。

 

もちろん、バイアスなので本人は気づきませんが。

 

スポンサーリンク
 

スポンサーリンク
 

-認知心理学

執筆者:



【ヨースケ】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。

スポンサーリンク




スポンサーリンク