認知心理学

プライミング効果とは?~心理学の実験(具体例)で記憶を刺激すると?~

投稿日:2017年7月18日 更新日:


プライミング効果、心理学、実験、具体例、記憶、刺激

 

プライミング効果の心理学の実験を紹介する前に、よりプラミング効果の理解を深めるために、少し質問に答えてもらえませんか。

 

例えば、数学が得意なのは男性と女性なら、どちらが得意で不得意でしょうか。

 

多分、多くの人が得意なのは男性で、不得意なのが女性だと無意識に思ったはずです。

 

しかし、実は脳科学的には、発達する段階では差があるにしろ、成長していくとどちらにも差がなくなるのです。

 

これが思い込みの正体です。

 

さて、2つ目の質問です。

次の数字を足してください。

 

1000、40、1000、30、1000、20、1000、10

 

いくつになりましたか。

 

行動ファイナンスの専門家のシュロモ・ベナルツィが実験をしたところ、多くの人が5000と答えてしまったという。

 

人は「1000」という言葉を聞くと「100」でも「1000」でもと考えてしまう傾向があるそうで、正しい答えは4100です。

 

多くの人は自分の考えることは自分でコントロールできると思っています。

 

しかしそれは情報を注意深く見ている、意識している時であって、ほとんどは無意識に情報を何の疑いもなく取り入れてしまうのです。

 

ようは刺激を受けると、自分でも知らない内に思い込みをつくりだしてしまっているのです。

 

さらにその思い込みによって、刺激を受けた人の能力が上がったり、下がったりするのです。

 

こういうことをプライミング効果と言います。

 

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プライミング効果の実験Ⅰ~言われた言葉だけで成績が大きく変わる~

心理学者、マーガレット・シー、トッド・ピティンスキー、ナリニ・アンバディが、アジア系アメリカ人を対象に数学を使った思い込みの実験を行った。

 

女子学生を2つのグループに分け、それぞれに数学のテストを受けてもらう。一つ目のグループには「アジア系」という言葉がプライム(何かのきっかけで刺激になること)になっていて、もう一つのグループには「女性」という言葉がプライムになっている。

 

一般的にアジア系ののステレオタイプは「数学が得意」であり、女性のステレオタイプは「数学が苦手」。

 

「女性」をプライムにするグループは、例えば、「あなたは男女共同の寮に住んでいますか」という質問に答えることで無意識のうちに自分が女性だということを意識するようになる。

 

「アジア系」をプライムにするグループには「家族や親せきで英語以外の言語を話す人がいますか」というように質問に答えることで自分はアジア人だと無意識に意識する。

 

実験の結果、女性を意識させられると、かなり成績は下がり、アジア系を意識させられると成績はかなり上昇した。

 

こんなことでって思うかもうかもしれませんが、人間は無意識に色んな情報を受け取って影響を受けているのです。

 

だからどんな人と関わるのか、どんな情報を知りたいのか、自分で最初から分けておくことが大事なんです。

 

プライミング効果の実験Ⅱ~年を取ることについて~

心理学者、ベッカ・レヴィは実験で、高齢者をコンピューターの前に座らせ、老いの良い面を表す言葉(人生経験豊富など)と、悪い面を表す言葉(誕生日を思い出せないなど)を画面に映し出す。

 

その際、言葉は出たらすぐに消えるので、被験者は自分でも何を見たのかわからない。

 

その後、今度は記憶力のテストと老いに関する意識調査を行う。意識調査は最低でも2通りの解釈ができるという状況について考えるというという形で行われる。

 

例えば、73歳の女性が娘と同居すことになったという状況。この状況をネガティブにとらえる人は、73歳の女性は娘にやっかいになると考え、ポジティブに考える人は、娘と共同生活を始めたと考える。

 

結果は、老いについて、前向きなプライムを与えられた被験者は、実際に記憶力が向上し、老いに対して言イメージを持つことがわかった。

 

この実験のすごいところは被験者が情報を認知しなくても見ただけで無意識に刷りこまれて、能力が変わってくるということです。

 

プライミング効果の実験Ⅲ~イメージで味が変わる!?~

カリフォルニア大学の研究によれば、被験者は幸せそうな顔、悲しそうな顔、どちらでもない顔のいずれかを60分の1秒見せられ、その後に、「新製品のレモン・ライム味の飲み物」を飲んでもらった。(1)

 

悲しそうな顔を見た人に比べて、幸せそうな人の顔を見た人はその飲み物を多く飲み、、それに2倍の料金を払っていいと答えた。

 

ちょっと一言

いかに人間は情報に左右され、能力にまで影響してしまうことでした。

 

前向きなプライムな場合なら良い影響を受けるのでいいのですが、ネガティブなプライムの場合は、意識をすれば回避できます。

 

一番上の方に書きましたが、意識をしている時はプライミング効果は働きません。

 

それでも嫌な感じがする時は、自分の感情を書けば、気持ちがすっきりします。

 

それでも、あらゆるプライミング効果を避けることは不可能です。

 

ですので、誰と付き合うか、何を読むかなど、全ては自分で選択することです。

 

ちなみに、他にもこんな研究がります。

男性から見た魅力的な女性になるのは状況次第?

男性、魅力的、女性

 

良かったら、読んでみてください。

 

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【ヨースケ】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。

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