集中することはとても良いことです。
勉強だろうが仕事だろうが、その分早く終わらせることができますよね。
ただ、ほとんどの人は”集中のデメリット”についてはあまり考えないと思います。
なぜなら、集中することは絶対的に良いと信じ込んでいるからです。
そういうことって大概落とし穴があります。
今回はそんな研究を紹介します。
集中していると、他のことに気が付かない!
ハーバード大学ビジュアル・アテンション・ラボのトラフトン・ドリューたちは、経験豊富な放射線科医に肺の画像を見せ、以上の点を探してもらった。(1)
画像は本物で、結節があるものも含まれていたが、最後の1枚の写真はゴリラの灰の写真だった。
その結果、83%の医師がゴリラの肺であることに気が付かなかった。
画像に映っている肺の結節は通常の48倍の大きさがあったが、ほとんど見過ごしていた。
さらに、視線を追跡する装置によると、医師のほとんどがゴリラの肺の画像をしっかり見ていた。
それは無視したとか、忘れたとかではなく、単に脳が意識的にゴリラだと認めなかった。
つまり、ゴリラの肺を探そうとしていなかったので見えなかったのです。
これは、「非注意性盲目状態」と呼ばれる現象です。
これは注意に値すると決めたもの以外はみえなくなるのです。
だから、優先順位って大事なのです。
また、タスクに集中している時以外でも、非注意性盲目状態になることがあります。
気になっていることは素早く反応できる!
フランスのニース・ソフィア・アンティポリス大学のレイミー・レーデルたちは、昼食を抜いた被験者に単語認識テストを行わせたところ、食べ物に関する単語をより早く、正しくに認識していた。(2)
つまり、”bateau(川船)”より”gateau(ケーキ)”という単語に速く気が付いていた。
(被験者がもしボートに乗っていたら、”gateau(ケーキ)”より”bateau(川船)”に気が付いてたかもしれない)
たいてい、脳内を最も占めていることに関連する情報を最も優先するようですね。
ちょっと一言
集中している時は自分が目的にしている対象物にしか目が行かないようでしたね。
だから、周りでおかしいこと起こっていても気が付かないのです。
ですので、同時に行うことは不可能ですが、集中し終わったら、それを今度はボーっと眺めてみると「あれっ!」なんていうことに気付きやすくなると思います。
また、自分が目標にしていること、例えば時間に余裕を持つことだったら、それを意識するだけでその情報はたくさん入ってきます。
ですので、集中している時のデメリットがわかっていれば、何かを見落とすことも減るかなーとおもいます。
ぜひ、使い分けてきてください。
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