認知心理学

オーガニック商品の写真を見たり買い物をすると自己中心になりやすい!?

投稿日:2021年11月28日 更新日:


 

今回は道徳的な行為が人を真逆の方向に変えてしまうという話です。

 

正しさを感じさせる名前の商品を買った客は、自分が正しいことをしているというかすかな優越感に浸るようです。

 

ですが、人間は道徳的な優越感に浸ると、その次には不道徳な行動に走るようなのです。

 

道徳的な浄化や優越感が、人間に悪影響をおよぼすことを示す研究はたくさんあります。

 

大学生を集めて行った実験では、昔やった非倫理的な行為を思い出してから除菌シートを使った人は、使わなかった人に比べて、その後困っている学生を助けない傾向が確認されたようです。(1)

 

こうした流れの中で、倫理的な食べ物と倫理的な行動の関係についても、、研究されてきています。

 

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オーガニックの写真を見るだけで!?

ロヨラ大学のケンダル・エスキンは、食べ物に関する心理学と道徳について研究していて、その中で学生を3つのグループに分けて、様々な種類の食べ物の写真を見せる実験を行った。(2)

 

一つ目のグループには、USDAオーガニックのリンゴなど、オーガニックでヘルシーな食べ物の写真、二つ目のグループには、ブラウニーなどよくあるおやつの写真、最後のグループにはマスタードなど、前の二つ目のグループのどちらにも分類されないものの写真を見せた。

 

その後、不道徳な行為について書いたものを六つ読んでもらい、それらがどの程度悪いと思うか評価してもらった。

 

そして、実験の最後に、利他的な行動ができるかどうかを調べるために、これから別の実験に報酬なしで協力してもらえるか、もしできるなら何分くらい大丈夫かと訊いた。

 

その結果、一つ目のグループは、他のグループよりも、不道徳な行為をすべて厳しく評価した。

 

さらに、ボランティアに割ける時間は、他のグループの半分だった。

 

オーガニック店で買い物をすると自己中心になったり

トロント大学で行われた別の実験では、オンラインゲームの中で、オーガニック商品を扱う店で買い物をするか、普通の店で買い物ををするかによって、社会的行動に変化があるか検証された。(3)

 

その結果、環境保護を掲げている店で買い物をプレイヤーは、自己中心的になり、お金の分け方をごまかしたり、ズルいことをするようになっていた。

 

オーガニック商品についての研究は、オーガニック食品を選ぶのは地中にやさしいかもしれませんが、人間には残念な結果をもたらすことを示しています。

 

道徳的正しい食べ物を見たり、買ったりすれば、人間は寛容性を失い、きつい判断を下し、自分のことばかり考え、不誠実な行動をとるようになるのです。

 

倫理性の高いブランドの商品に接すれば、モラルはありそうだが、実際にはその逆が起きるのです。

 

ちょっと一言

まぁ、これは罪のライセンシングという効果ですね。

 

ようするに、良いことをしたら悪いことをしても良いという心理的な現象です。

 

ですので、こういうバイアスにかからないようにするには、良いことを仮にしたとしてもその後の自分の行動に気を付ければいいだけの話です。

 

もちろん、人に親切にしたりというのはかなり恩恵をもたらしてくれるので、やれる機会があるならやった方が良いです。

 

ただ、その後人に厳しくしたり悪いことをしなければいいのです。

ちなみに、ユーチューブもやっています。
良かったらチェックしてみてください。
https://www.youtube.com/channel/UC56yqcM1OG39QIp8-pvHRCQ

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