権力を持っている人が他人力の視点に立って考えるの難しいよっていうことは前に書きましたが、もし彼らがそれができたらどうなると思いますか。
一般的に、権力と視点取得(相手の立場に立って考えること)は人に逆方向の作用をもたらすのです。
つまり、権力は他人の考えを正しく知る能力を減少させ、視点取得はその能力を増加させるのです。
そこで、もし権力を持っている人が視点取得を身に付けると、どうなると思いますか。
多分、相殺されるのかと思いませんでしたか。
でも、実は以外に・・・
相手の立場になって考えられる人は?
コロンビア大学のアダム・ガリンスキーは、参加者に自分のチームに悪い知らせを告げるマネージャーとして振る舞うように指示した。(1)
悪い知らせとは従業員を解雇しなければならないことだった。
その際、参加者のは半分には権力の高い状態を、もう半分の参加者には権力の低い状態をプライミングした。
その後、それぞれのグループうちの半分が、自分がこれから解雇する人々の視点に立つようにプライミングされた。
次に参加者全員に、どのようにその知らせを伝えるかという文章を書いてもらった。
成績を数値化するために、その文章は意思伝達の妥当性という観点から点数が付けられた。
つまり、影響を受ける人たちが威厳と敬意をもって扱われているほど、高い点数が付けられた。
そのためには相手の関心を理解し、効果的なコミュニケーションをしなければならなかった。
その結果、この調査で最も高い点数を獲得したのは、高い権力状態にあり、視点取得を行うようにプライミングされた人たちだった。
つまり、地位が高い人こそ相手の立場になれば、他の人より相手の視点になって物事を考えられるということです。
心理戦でも!?
別の実験では、殺人ミステリーを題材にしたゲームが行われた。
参加者はグループに加わっていて、その各メンバーには真の殺人者が誰であるを解き明かす手がかりが与えられていた。
ところが、手掛かりは公平に分配されているわけではなかった。
殺人者を特定するうえで重要な手がかりが与えられているメンバーも含まれていたが、参加者はそれが誰なのかを知らされていなかった。
ゲームで成功するポイントは、仲間が重要な手がかりを持っているどうかを視点取得する必要があった。
その結果、最も優れたパフォーマンスで正解に近づいたのは、視点取得をし、かつ権力を持つようにプライミングをされた参加者たちだった。
権力を感じると、リスクをとったり、相手が何を考えているのか的確に理解したり、関心や立場を正しく判断できるようですね。
ちょっと一言
権力と視点取得が組み合わさることで、相乗効果が生まれてましたね。
どうやら権力は視点取得を強くするようですね。
普通の人より相手の立場や関心を理解する能力があったなんて驚きでした。
上司など権力がある人は、相手のこと理解する能力はあるのですが、その能力を使うかどうかは本人次第みたいですね。
ですので、これを読んで「なるほど!」と思われた方は、使ってみていただくとよろしいのではないでしょうか。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
https://twitter.com/7pryQDbmp1FMQdF/status/1290640919264288768?s=20
他にも色んなジャンルから(勉強法やコミュテクなど)たくさんの記事が読めます!
カテゴリー一覧
