コミュニケーション

本当のところ、差別ってあんの?ないの?

投稿日:2017年6月16日 更新日:


履歴書

 

前にも書いたと思いますが、人間の思考パターンには2つあり、心理学でいうと、

「フェーズ1」と「フェーズ2」です。

 

行動経済学ではシステム1、システム2と言います。

 

ほぼ全員と言っていいくらい、普段はフェーズ1で思考のショートカット(近道)、ヒューリスティック(経験則)に頼っています。

 

例えば、自分と共通点があればいい人に見えたり、何か秀でた特性をその人が一つ持っていただけで他のことも高く評価しちゃったり、アメリカ人は、男は、女性は、老人は普通~~だという過度な一般化。

 

こういう考え方が良くないというのはこれを読んでいる読者さんがフェーズ2でいるという証拠です。

 

ところが、人間の脳はそこまで全部に細かく注意を向けるエネルギーを持ち合わせていませんので、フェーズ1にほとんどの時間、頼ってしまうのです。

 

しょうがないことです。

 

ただ、しょうがないことにも代償があるのです。

 

それは差別。

 

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無意識が解釈の仕方を変えさせる

シカゴ大学の経済学者マリアンヌ・バートランドとマサチューセッツ工科大学のセンディル・ムッライナタンが行った研究で、2人はボストンとシカゴに出た求人広告に様々な内容の履歴書を送った。

 

「面接に来てください」という連絡が来るかどうか、履歴書の内容にどのように左右されるかを実験した。

 

有望な応募者の履歴書を少々操作して、経験豊かに勤務期間に途切れがないようにして学歴も少し高くした。

 

そして応募者の名前も変え、いかにも白人らしい名前(エミリー・ウォシュルやグレッグ・べーカ-)とアフリカ系アメリカ人に多い名前(レーキシャ・ワシントンやジャマール・ジョーンズ)をつけた。

 

1000通以上、送ったところ、白人らしい名前の候補者は10人に1人が電話をもらった。一方、アフリカ系アメリカ人らしい名前の候補者の場合は履歴書が同じでも連絡をもらったのは15人に1人。

 

さらに明らかになったのはアフリカ系アメリカ人が白人と同じ確率で機会を与えてもらうには8年多く職務経験が必要だということだった。

 

選考する人には差別しているという意識はありません。

 

ステレオタイプは自分がステレオタイプとも思っていません。

 

例えば、応募者が2年間、3つの職場で働いていた履歴書の場合、エミリーウォシュルと履歴書にかかれていれば好意的に解釈されがち。

「おそらくこの女性は自分にもっとふさわしい職を探していたのだろう」と。

 

一方、レーキシャの場合、同じ内容でもフェーズ1がネガティブに働き、「どうせ責任感がなくてどこ行ってもすぐやめさせられんだろう」というよう見られがち。

というのが研究者の見解。

 

フェーズ1では認識する側の人間は自分が見ると予期しているもの(何を予期しているか意識しなくても)しか見ないということです。

 

ちょっと一言

僕も就活をかなりしてましたが、こういうことがわかると、嬉しくなります。

 

しかも、そういう人はちゃんとやっていると思い込んでいるので余計なことを言えば、火に油を注ぐようなものです。

 

どこかしら世の中に差別があると、思っていても自分だけは差別はしていないと思っています。

 

そう、差別は誰もしていないと思い込んでいるだけでフェーズ1の時は意識してないので気づいていないのは実験からも明らかでしょう。

 

僕自身、だから何か言うつもりはありませんが、人間の心理はそういうものだと認識しておけば、わざわざ目くじらを立てたりせず、時間とエネルギーの無駄を回避できると思います。

 

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【ヨースケ】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。

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