心理学の効果は世の中にたくさんありますが、多分みなさんが知りたいのは、自分の思った通り、相手を動かしたい、記憶をすり替えたいといったところではないでしょうか。
「えっ!?そんなことできんの?」
「できたとしても難しそう」
なんて思われるかもしれませんが、そもそも人間の記憶っていい加減なんです。
それをうまく使えば、自分の思った通りに事を運ぶことができます。
まずはいかに人間が記憶違いをするのかを見てみましょう。
心理学の効果と言うより記憶違い!?
フェアフィールド大学のリンダ・ヘンケルは、写真を見ることが記憶に与える影響を調べた。(1)
研究者は、被験者に鉛筆を折ったり、紙コップをつぶしたり、封筒を開けてもらうなどして一連の作業を行ってもらった。
そして、一週間後に同じ場所に来てもらい、ただ写真と作業の説明文を組み合わせるように求めた。
写真には被験者が行った作業もあれば、そうではない作業もあった。
二週間後、被験者にまた訪れてもらい、今回はリストにならんだ80件の作業のうち、自分が実験の第一部で終えたものを特定するように求めた。
すると、被験者は研究者がヒントを与えなくても、写真が見たことがあるものであれば、その写真を自分が行ったと考える傾向があった。
つまり写真を見ただけで、自分が行ったと考えた。
行っていない作業を行ったと答える傾向は約4倍にもなった。
心理学の効果で行ったことがなくても!?
南メソジスト大学のアラン・ブラウンとデューク大学のエリザベス・マーシュによる研究で立証されたのは、特定の場所の写真を見せただけで、一週間後と二週間後に質問された時に、その場所を訪れたと誤って報告する傾向が強くなることだった。(2)
また珍しい場所より、日常的な場所の方が、記憶違いを起こしやすいこともわかった。
この研究で調査したのは、大学キャンパス内の場所へ行った記憶だったため、日常的な場所は、教室、図書館など、どのキャンパスにもある場所だった。
反対に、珍しい場所は彫像、アート作品、特に装飾建造物などの写真だった。
そして、被験者に質問すると、なんと87%が少なくとも日常的な場所の1か所に行ったと答え、62%が少なくとも珍しい場所に行ったと答えた。
学生が実際に訪れたキャンパスの写真ではなく、どれも全く違うキャンパスだったため、キャンパスツアーで学生がその場所を見ていることはありえなかった。
ようは、人は日常的な場所なら、訪れたことを簡単にイメージしてしまい、それが間違っていても受け入れてしまうのです。
理由は、同じような場所を訪れた昔の記憶を引き出し、それを偽の訪問の記憶と取り違えるからだそうです。
ちょっと一言
人間の記憶は時間が経って写真などを見せ、思い出させると、実際にしていないことでもしたという記憶を作り上げてしまったり、日常的に見ているものが別のものでも、それを見たというように記憶違いしてしまうことがわかりました。
ちなみに、さらに確率を高めるために真実の中に嘘を紛れ込ませると効果的です。
少なくとも、最初と最後は事実にしておいてください。
怪しまれるので。
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