今回は、知らない人同士でもテレビ台みたいな組み立て式の作業で、お互いあまり話もせずに協力できるのか、ということについてです。
普通に考えれば、知らない人同士で何かを簡単に作るのは難しいです。
ただ、それはある場合に限ると、作業中にお互いが相手のしたいことが察せるようになるのです。
初対面でも相手のしたいことを察せる場合とは?
スタンフォード大学のバーバラ・トベルスキーたちは、共同行為が継続的で変更を伴い調整しなければならない時に、知らない人同士でも力を合わせて一つのものをどういう風に作れるのか実験した。(1)
まず、お互い会ったことのない学生二人一組になってもらった。
そして、実験室のテーブルの上には、テレビ台の部品と完成した写真が置いてあった。
二人にはその写真と説明しを使って組み立ててもらうように指示した。
ただ、その時には何度もこの作業をしてもらっていたので、一人で説明書を見なくてもできる状態だった。
もちろん、ペアを組んだん学生の方がうまくいった。
ペアによってやり方の違いがあっても、正しく効率的に組み立てることができた。
また、テレビ台を組み立てる時は、それぞれの段階でお互いが違う動作をしながら、一緒に作業しなければならなかった。
それから、ペアは自然に話すこともなく役割を分担した。
片方が何かを持ち上げ、その間にもう片方が何かを取り付けるというように。
作業が進むにつれて、二人とも作業の手際が良くなっていき、それぞれの段階で、お互い協力し合う動作が求められた。
その際、調和した動作のほとんどが、明確な相談もせずに行われていた。
ちなみに、組み立て作業は非対称で、力を合わせる必要があったにもかかわらず自然にできていた。
さらに、お互いは相手が何をすればいいの変わっていて、相手の次の動作を予期していたようだった。
例えば、持ち上げる方が、次に相手に何が必要かを察すれば、その部品を手渡した。
取り付ける方の部品を受け取ると、持ち上げる方は、それを取り付けやすいように台座の位置を調整した。
それは、作業が終わるまで続いた。
ちょっと一言
これは多分、慣れているからこういうことができるのだと思います。
例えば、料理教室で何かを作る時に料理が得意な人同士がグループになれば、最初はお互いの作業工程に違いがあったとしても、だんだんお互いが何をしてほしいのかがわかってきます。
だから、うまくいくのだと思います。
これが何もわからず、ペアを組まされても、お互いどうしていいのかわからないので作業すら一向に進まないはずです。
ですので、知らない人同士でも、何かすんなり協力できるのはお互いがその作業になれている場合に限るということです。
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