みなさんは、普段初対面の人とどんな会話から始めますか。
また、いつも会っている人でも、どんな風に話し始めますか。
なかなか自分からは切り出せない、もしくは切り出しても「最近どう?」みたいな誰でも聞きそうなことから会話を始めたりしていませんか。
それで、会話が弾めばいいのですが、おそらく何となく会話をして終わってしまうことも多いのではないのでしょうか。
では、どうすれば、盛り上がれる会話に持っていけるのでしょうか。
その答えは最初の質問に隠されているようです。
盛り上がるための出だしの質問とは?
コミュニケーションを研究しているヴァネッサ・ヴァン・エドワーズたちは、300人の人たちに数分間の会話をしてもらい、どんな会話の出だしが高評価だったかを調べた。(1)
この実験では、無作為に参加者道にペアになってもらい、会話の出だしの質問をテストした。
実験者が7種の紙を用意し、各用紙には出だしの質問と採点結果を記入するための空欄があった。
それを各席に置き、参加者にその質問で会話を始めてもらうというのが段取りだった。
会話を始めてもらい、出だしの質問につき、3分間の会話セッションを行ってもらった。
3分が経過したラベルが鳴り、各参加者は会話のクオリテリティを評価した。
退屈な会話なら1点、すごく盛り上がったら5点。
用意された、出だしの質問は以下の通り。
あなたのことを聞かせてください。
調子はどうですか?
今日は何か良いことがありましたか?
ご職業は?
ワクワクするイベントはありませんか?
今日はどうして参加することにしたのですか?
個人的に熱心に取り組んでいる活動はありますか?
その結果、評価の高かった質問を順番に並べると以下のようになった。
1位、今日は何か良いことがありましたか?
2位、個人的に熱心に取り組んでいる活動はありますか?
3位、ワクワクするイベントはありませんか?
4位、あなたのことを聞かせてください。
5位、今日はどうして参加することにしたのですか?
6位、調子はどうですか?
7位、ご職業は?
さらに折にふれて、「再活用セッション」も行った。
参加者にこれまで使った出だしの質問の中で、好きな質問を選んで相手に質問してもらい、最後にどの質問をしたのかを紙に書いてもらった。
そして、再活用でよく使われた質問は、「個人的に熱心に取り組んでいる活動はありますか?」と「あなたのことを聞かせてください」だった。
普段、「調子はどう?」みたいな質問は退屈だということですね。
無難なせいもあるかもしれませんが。
でも、結局、会話としては盛り上がらないので、一歩踏み込んだことを聞いてみるのが良いみたいですね。
そんなことを聞いたら嫌われると思うかもしれませんが、自分が聞かれたら嬉しくなりませんか。
相手も同じです。
自分のことや自分が熱心に取り組んでいることについて聞いてほしいのです。
ちょっと一言
会話を盛り上げるためには、最初の質問が大事だということでした。
当たり障りのない「調子はどう?」のような質問ではなくて、「何か良いことあった」みたいな相手のポジティブで具体性を引き出せる質問をすると、会話が盛り上がるのではないかと思います。
盛り上がれない質問は、誰に対しても聞いてるみたいな気が個人的にはします。
前に、パワーリードについても記事を書きましたが、第一声によってその後の会話のストーリーがだいたい決まっちゃうよっていう研究もあるので、この結果もうなずけます。
ですので、会話をしたかったらポジティな言葉で先手を打てば、盛り上がれるということです。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
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