誰でも共感してもらいたいなと思うことはあると思います。
それで周りに話を合わせてたりしませんか。
でも、そんなことで本当に心から共感してもらえたと感じられなかったと思います。
では、どうすればいいかと言いますと、不安や弱みを相手にさらすことです。
そんなことしたら暗い奴だと思われて嫌われるじゃんと思います。
ですが、もし誰かが自分の悩みを打ち明けてくれたらそう思いますか。
共感してもらえる方法!
クレアモント大学の心理学者ポール・ザックたちは、テネシー州メンフィスのセント・ジュード小児研究病院が制作した5分間の募金ビデオを使って共感について調べた。(1)
そして、この動画をそれぞれの、100秒の全く違うものに編集した。
Aバージョンでは、父親と幼い息子が動物園で楽しい時を過ごしている動画だった。
息子と手をつなぎ、動物を見たり、笑いあって話をしていた。
よく見ると、その子の頭に毛が生えていないのがわかったが、それ以外は普通の親子の様子がただ描かれていたものだった。
それと対照的に、Bバージョンは深刻な感じにした。
この動画は、アルファベットの積み木が並んだ『BEN’S STORY(ベンの物語)』というタイトルで始まった。
子供部屋から聞こえてくる音楽が流れ、カメラは積み木から離れて、髪の毛のない幼い子供の肖像を映した。
それから、父親が南部訛りの優しい声で、「息子は脳腫瘍で・・・」と語り始めた。
見る人はその後100秒にわたって、父親の苦しみを次々味わうことになった。
病院の廊下や治療室が映り、化学療法や生存率が語られ、子供が4度の脳手術の後、体のバランスをとる練習をする様子も映し出されていた。
さらに、父親がカメラを真っ向から見つめ、息子が癌で死んでいくとわかっている自分の心中を吐露する場面もあった。
勘みな音楽が流れる中で、父親は息子との絆について語り、涙をこらえて、そして「わかってもらえないでしょうね。後どれほどわずかな時間しか残されていないかを知っているのというのが、どんな気持ちかを」と言った。
この感極まる場面が引き起こすであろう感情を調べるために、145人の被験者から採血をし、基準値を確認してから2つのグループに分けた。
一方のグループには情動的にニュートラルなAバージョンを見てもらった。
もう一方のグループには、涙を誘うように編集したBバージョンを見てもらった。
そして、その直後に全員に再び採血をした。
その結果、Aバージョンを見た被験者たちは、オキシトシンレベルが20%も下がっていた。
ところが、胸を締めつけられるようなBバージョンを見た被験者たちは、オキシトシンレベルが基準値から47%も上がっていた。
さらに、この作用について調べるために、動画を見た全員に自分の経験を特徴づけられるような7つの単語リストが与えられ、順位をつけてもらった。
Bバージョンを見てもらった被験者たちは、「苦悩」「共感」という2つの単語を高い順位につけた。
被験者ごとに血液の数値と変化と、動画がかきたてたものとして、その人が選んだ言葉とを比べると、「苦悩」は、ストレスホルモンであるコルチゾールと直接的な相関関係があった。
そして、「共感」はオキシトシンレベルと直結していた。
つまり、共感と苦悩は一緒に現れるのですね。
その後、最後通牒ゲームを被験者たちにやってもらった。
そのゲームは提案者が応答者に自分の提案する形でのお金の分配に同意してもらえれば、双方がその額をもらえるというもの。
すると、オキシトシンレベルが最も急激に上昇し、最も強い共感の感覚を報告した人が、もっとも気前のいい提案をした。
そして、これらの非常に共感的な人は、自分が受け取った額の一部をセント・ジュード小児研究所に寄付をする機会を与えられた時にも、一番気前が良かった。
オキシトシンレベルが高い人は共感能力が高い人だということが言えますね。
ちょっと一言
共感してもらいたかったら、自分の弱み、不安、悩みをさらけ出しましょう。
だからといって、癌とか重いやつじゃなくても良いです。
そうすれば、共感能力がある人(たいていの人はありますが)は、自然と共感してくれます。
それに、前にも弱みを見せると好意を持ってくれるという研究もご紹介しましたが、弱み、不安、失敗は人類の共通点です。
さらに、ニッチな共通点があれば、より親密度が増します。
だからとりあえず、共通点を探すゲームだと思って自分の弱みなどを相手に伝えてみては。
僕もこのやり方で結構コミュニケーションが楽になりました(*´▽`*)
なぜなら、失敗、弱み、不安は誰でも抱えているからです。
すると、相手も自分の悩みなどを自然と打ち明けてくれて、思っていることや考えていることを言ってくれます。
しかも、これを初対面でやっても効果は抜群です。
それで、お互いどんな考えを持っているかを知ることができるので、自然と信頼関係ができるのです。
ちなみに、弱みなどは現在や過去のものにしてください。
そして、将来それを乗り越えるために、今何をやっているのかを具体的にアピールすると、さらに信用され、応援されやすくなります。
なぜなら、人間は将来性のある人の方が価値があると思うからです。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
https://twitter.com/7pryQDbmp1FMQdF/status/1290640919264288768?s=20
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