今まで、マルチタスクはできないからシングルタスクにした方が良いよって言ってきました。
どうやら、やり方によってはマルチタスクもできるようなのです。
目次
マルチタスができる人はごくわずか!?
心理学者のジェイソン・ワトソンたちは、実験で200人の被験者に運転シュミレーションをしてもらった。(1)
それは前を走る車が度々ブレーキを踏むようになっていたので、被験者は衝突しないように注意する必要があった。
さらに、マルチタスキングの調査として、被験者たちは運転中に計算問題を解くように指示された。
それに加えて、計算問題の合間に見せられる二つから5つの単語も覚えるように指示された。
その結果、ほとんどの人がタスクをクリアできなかったが、全体の2.5%の人たちはマルチタスキングの影響を受けなかった。
その中には、かえって運転精度が向上する人もいた。
すごいですねー。
でも、こんな能力を鍛える方法があってもかなり訓練しないといけないと思いますよね。
でも、簡単にできる方法があるのです。
その前に、従来のマルチタスカ―の脳について知っておきましょう。
マルチタスカーの脳はどうなっている?
ミーニョ大学の調査で医学生の二つのグループで比較された。(2)
一方のグループは研修医プログラムに応募中で、医師のキャリアの中でも格段に高いストレスを受けていた。
そして、もう一方のグループはまだ研修医になる前の段階でそれほどストレスは感じていなかった(ただし、間違いなく疲れ果てていた)。
その結果、あまりストレスを感じていない医学生と比べ、研修医プログラムに応募中の医学生DMN(非集中状態)は、脳の残りの部分とあまり接続されておらず、脳のループから除外されていた。
さらに、脳の矛盾検出中枢が脳内のカオスを長期化させていた。
常に神経を張り詰めて待ち、脳にカオスと疲労が生じていた。
これが典型的なマルチタスキングの脳の状態なのです。
ですので、脳をフラットな状態にするために、瞑想したり自分感情を書いたり実況しましょう。(3)(4)(5)(6)(7)
そうすることで、扁桃体の活動が低下し、DMNが蘇り、脳が正常な状態になります。(8)(9)(10)(11)
要するに、あれもこれもと考えているのを一旦横にに置くようなイメージです。
そうすると、ストレスから解放されるので整理がつきやすくなるのです。
また忙しいほど、遊びを入れてみるのも効果的です。
スーパータスカーはリラックスしている!
認知神経科学者のE・Ⅼ・マクリンたちは、「スペース・フォートレス」というテレビゲームを使って、被験者たちにマルチタスキングの訓練を積ませた結果、ゲームをプレイすることによって、非集中状態の一つであるα波の強度が増すことがわかった。(12)
α波モードになると、脳は元気になり注意を切り替えやすくなるのです。
これで、マルチタスクがしやすくなるのです。
イメージとしては、荒波ではなくプールで泳いでいる感じです。
じゃあ、どれくらいやればいいかというと、よくわからないのですが、10分くらいゲームをやってみては。
ようは、脳をリラックスさせるのが目的なので。
また、スーパータスカーは短期記憶が優れているようです。
スーパータスカーは切り替えが得意!?
神経科学者のオマル・アル=ハシミたちは、特定の人たちの脳がどうボトルネック(1か所に多数のタスクが要求されること)を切り抜けるのか、脳がどう巧みに車線変更しながら道を進んでいくのかを調べた。(13)
研究者たちは、「ニューロレーサー」というテレビゲームを使った。
そのゲームは、プレイヤーが一つ、または複数のタスクを同時に実行できるようになっていた。
例えば、プレイヤーは車が道路からはみ出ないように運転しながら、道路上の様々なサインに対応するようになっていた。
サインの数はゲームの難易度が上がるにつれて上がっていった。
注意すべきものの数が増えると、脳内でそれだけのボトルネックが生まれる。
その結果、一部のマルチタスカーたちは反応時間が短く、ミスも少なく、運転も正確だった。
研究者たちは、「集中力を緩めて、タスク間の素早い切り替えを可能にする上頭頂小葉がカギを握る」と指摘した。
上頭頂小葉は、前回中断したところから素早く作業を再開できるように、通常よりも長く情報を短期記憶にとどめておくことで、脳の資源を効率よく管理する働きを持っています。
また、ボトルネックを和らげる効果的な方法として、「重複の削減」というものがあります。
複数の作業をできるだけ削減して統合していくというやりかたです。
考え方としては、スーパーの行ったついでに美容院にも寄るということです。
で、マルチタスクはリラックスした状態が大事なのですが、慌てているのにそんなの難しいこともあります。
そんな時には、タスクのフィードバックを意識をしましょう。
フィードバックの重要性!
認知科学者ハンスイェルク・ネトたちは、マルチタスクが行われている状況下で、局所的なフィードバックと全体的なフィードバックの効果を比較した。(14)
研究者たちは、「ターダスト」というコンピュータ・プログラムを使って、マルチタスキング行動、複雑なシステムの管理、持続的な監視行動について調べた。
実験中、被験者たちはコンピュータスクリーンを通じてあるゲームを10回プレイした。
ゲームは1回5分で、毎回6つのタスクをこなす必要があった。
そのタスクとは、ボタンを押して、垂直の白いバーに黒いゲージを満たしていくというものだった。
ボタンを押すとゲージの高さが上がり、離すと下がっていく仕組みだった。
目標はできるだけ、全てのバ-を黒いゲージで満たすことだった
一度に押せるボタンは一つだけなので、オスボタンを素早く切り替えなけれならなかった。
しかし、バーの中には上がりにくいものも含まれていたため、バーによってゲージの上がり下がりの速度が違った。
そして5分後、被験者は結果についてのフィードバックを受け取った。
その結果、どんな種類のものであれフィードバックを受け取るとマルチタスキング能力が向上することがわかった。
とろころが、局所的なフィードバック(直前のゲームについてのフィードバック)の方が、全体的なフィードバック(1日の総合的なフィードバック)よりも、マルチタスキングに関しては効果があった。
ちょっと一言
要するに、今やったことがどれくらいできたのかを確認すればいいのです。
そして、ちょっと休憩すれば、非集中状態になれるので効率的にタスクをこなせるようになれます。
フィードバックは誰が見てもわかるように数値化しておくことをおススメします。
こうすることで、意識的な脳のパワーを大幅に減らせます。
わかりやすく言えば、PCでもアプリをたくさんJ起動させていれば動きが鈍くなりますよね。
だから、1つ使ったらそれを消して、どれくらいできたのかを記録して、次のアプリを立ち上げるという感じです。
要するに素早くシングルタスクを切り替えたり、いくつかの目標を統合すれば、スーパータスカーになれるのです。
後は確認の中には、改善という意味も含まれています。
ゲームでうまくいかない時は、どうすればうまくクリアできるだろうと考えますよね。
あの感覚です。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
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