発達心理学

子どもはシステムを空間的に理解できているのか!?という実験

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今回は子供がシステムをどのくらい理解しているのかということについてです。

 

時間は水平に、読み書きの方向で示され、数量の増加は上向きに示されます。

 

こうした現象はどこの文化でも起きます。

 

では、文化や時間の概念がない子供たちにそういうことでシールを貼らせたらどうなると思いますか。

 

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字を読めない子供でも・・・!?

スタンフォード大学のバーバラ・トベルスキーは、英語が母語の、4歳(まだ字は読めない)から大学生の1200人を超える被験者に実験を行った。(1)

 

これは時間、数量、好みに関するコンセプトを並べる実験だった。

 

それらのコンセプトはこの順に空間的思考から離れていくが、未就学児でも空間的にすることが可能。

 

研究者たちは子供と並んで座り、四角い紙の上に、コンセプトを表すシールを貼るように頼んだ。

 

例えば時間の場合、研究者が「朝ごはん、昼ご飯、夜ご飯を食べる時間について考えてみましょう。私が昼ご飯のシールを貼るから、あなたは朝ごはんと夜ご飯のシールを貼ってください」と言い、紙の真ん中にシールを貼って、他の食事のシールを一つずつ、順番を考えて適切だと思われる位置に貼るように子供に指示をした。

 

数量については、手でもてるくらい、一袋、棚いっぱいの量で行った。

 

好みについては、好きでも嫌いでもなく、大好き、大嫌いという評価で行った。

 

それぞれのコンセプトについて、二つの項目を子供にマッピングさせた。

 

この実験の目的は、第一に子供がこれからの抽象概念を空間にマッピングできるかを調べること。

 

その結果、子供たちはほとんどためらうことなくシールを貼り、しかもシステマティックな貼り方をした。

 

第二に、子供たちは時間、数量、この六を一つの軸として見ているかを調べた。

 

その結果、4歳児、5歳児の中にはデタラメに貼った子供もいたが、ほとんどの子は線上にシールを貼っていった。

 

つまり、その項目が背景となる軸に上に並んでいると理解しているということ。

 

年齢的には、数量より時間、好みより数量の方が、早い時期から線上に並べようになる。

 

つまり抽象的なコンセプトの方が、線上に並べるのが遅くなるということ。

 

水平は中立であり、読み書きに従う。

 

次に、線の方向について調べた。

 

その結果、読み書きの方向と同じなのは時間だけだった。

 

また、英語を話す人は左から右に、アラビア語を話す人は右から左にマッピングする傾向があった。

 

これは他の研究者によっても再現された。

 

その結果、ヘブライ語を話す人では二つに割れた。

 

それは数字については、ヘブライ語の学校では左から右に、アラビア語の学校では右から左に書くこともあった。

 

また、読み書きの方向は、数量や好みの順序付けに影響しなかった。

 

図式化の習慣にも影響しなかった。

 

並べ方はその人独自のものだった。

 

文化、年齢を問わず、増加は上あるいは左や右に向かうことはあったが、下には向かなかった。

 

上を多数に関連付ける傾向は見られたが、読み書きの方向や図式化の習慣との関連は見られなかった。

 

図式化の慣習の一部は任意に決められたものでなく、人々の思考に根差すもの証拠となった。

 

時間は中立の軸で水平に動く。

 

「より多い」は価値を伴って、垂直あるいは上方に重力に逆らって動く。

 

こうした現象は矛盾することもあるし、覆されることもある。

 

失業率はインフレは好ましくないことだが、経済学者たちは上に向かうグラフにする。

 

数字が上昇する向きを優先させるからだと推測される。

 

また、方向は権力や好みにも影響を与えるようです。

 

人に好まれる、あるいは力を持つ映像は、西洋の言語では左に置かれることが多いのです。

 

例えば、男性は女性よりも左にいるケースがやや多いのです。

 

好みと権力はどちらも言語と密接に関連し、好みに順位づけられることが多いのです。

 

最も好まれるのが最初で、動作についての文は大体その動作の主の記述から始まるからです。

 

ちょっと一言

言語の書き方によっては貼り方が違っていましたけど、増加や時間については全員が同じように貼っていたみたいですね。

 

また、子供は抽象的な概念を理解していたようで、大人が考えるよりも子供は理解しているのだと思いました。

 

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ちなみに、ユーチューブもやっています。
良かったらチェックしてみてください。
https://www.youtube.com/channel/UC56yqcM1OG39QIp8-pvHRCQ

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執筆者:



【Yoske】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。

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