今回は、教育をさせる幼稚園ってその子供にとってどんな影響があるの?という話です。
つまり、読み書きや算数をさせる幼稚園に通った子どもってどんな大人になるのかということです。
普通に考えれば、みんなよりも早く勉強するので良いことのように思えますよね。
ですが・・・。
教育重視の幼稚園はメリットがあるの!?
スタンフォード大学のリンダ・ダーリング・ハモンドたちは、幼児向け関連プログラムで長期的観点から見た場合、社会的、情動的な発達を阻害する可能性があるかどうかを調べた。(1)
研究では、遊びを重視する幼稚園に通っていた50人と、ダイレクト・インストラクション(規定された指導要綱にしたがって読み書き、算数の教育)に基づく教育重視の幼稚園に通っていた50人を比較した。
その結果、教育重視の幼稚園に通っていた生徒は、短期的な学業成績は向上したが、4年生になることには、遊びを重視する幼稚園に通っていた生徒より、成績がかなり悪くなっていた。
つまり、読み方と算数ではあまり進歩が見られず、社会的、情動的側面では、うまく適応できていなかった。
ちなみに、この研究結果の一部を受けて、ドイツ政府は教育政策を変え、遊びを重視する推奨するするようになったみたいです。
勉強させる幼稚園は将来にとってどうなの!?
ハイ/スコープ教育研究財団USAのローレンスJ.シュヴァインハートたちは、ミシガン州イプシランティ市の極貧地域で暮らす、68人の同年代の子どもたちを23歳まで追跡し、評価した。(2)
子どもたちは、トラディショナル(遊びを重視する)、ハイスコープ(大人の指導を受けた遊びを重視する)、ダイレクト・インストラクション(ワークシートやテストを用いた読み書き、算数の学習の強調)という3つのタイプの保育園のいずれかに割り当てられた。
また、家族は子どもたちが保育園で受けているものに類似している家族向けのガイドブックを渡された。
そして、3歳と4歳の子供は、週5日2時間のクラスと、隔週で1時間の家庭訪問をした。
その結果、10年間、知的および学業成績におけるカリキュラムグループの違いは事実上見つからなかった。
多くの地域で、15歳または23歳で統計的に有意な差は見られなかった。
しかし、コミュニティの行動(社会的、情動的側面)におけるグループの違いのパターンは15歳で現れ、23歳でより顕著になった。
15歳で、ダイレクトインストラクショングループは、ハイ/スコープグループの2倍の不正行為を犯したと報告しました。
23歳のとき、他のカリキュラムグループと比較して、ダイレクトインストラクショングループでは、特に財産犯罪に関係する重罪逮捕者が1人あたり3倍になった。
ダイレクトインストラクショングループの47%は、他のカリキュラムグループのいずれか6%と比較して、学校教育中に感情障害または障害の治療を受けていた。
さらに、ダイレクト・インストラクションを受けた人たちは、他のグループに比べて、結婚して夫婦で暮らしている人の割合が少なかった。
ちょっと一言
これらの結果は、指導の問題ではなく、ハイ/スコープカリキュラムおよび保育園カリキュラムにおける計画、社会的推論、およびその他の社会的目的の強調が問題だったようです。
ただ、人数も地域も限られていますので、どこまで信じていいのかはわかりませんが。
でも、基本的に小さい時は遊ばせてあげた方が良いと個人的には思います。
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