発達心理学

赤ちゃんは善悪の判断できるのか?~善悪が判断できる年齢~

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赤ちゃん、善悪、判断、年齢

 

他人が何かしらの目的を持って、その行為がその目的に結び付くと解釈できるからこそ、その人の次の行動が予測できるのです。

 

わかりにくいと思うので、次のストーリーをサイレントムービーを観ているつもりで、想像しながら読み進めていってください。

 

勇敢な登山家が切り立った山にアプローチしようとし、登り始めます。

 

中腹まで登り立ったところで足を少し休めて、再び山頂を目指します。

 

山頂では別の登山家も待っています。

 

その登山者が突然、斜面をかけ下がってきて、山頂を目指していた登山家の行く手を阻み、グイグイ押しながら、無理矢理ふもとまで下ろそうとしました。

 

ここまでのストーリを見れば、二人は友達ではなく、何らかの対立があったのかなと一般的に考えられます。

 

別のバージョンのサイレントムービーでは、山頂にいた登山者が下りてきて、山頂を目指している登山者の邪魔をしたりせず、同行して、スロープを上るのを助けようとします。

 

二つのストーリーを読んで違いは明らかにわかると思います。

 

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擬人化すれば!?

実は、これらのストーリーは、エール大学の心理学者たちが人間の道徳の原点を調べるために使ったコンピューター・アニメーションだった。(1)

 

このストーリーに出てくる登場人物(登山者、襲撃者、善きサマリア人)は、実は、コンピューターの画面を動き回るだけの目がついた幾何学的な図形だった。

 

ところが、一連の出来事を観ていると、ただの図形がどうしても、目的と人格を持った意思のある人物に見えてきた。

 

こういう作用を擬人化という。

 

何でもない図形でさえ、自力で動き、目的がありそうな経路をとって動くと、生きているように思えてくる。

 

擬人化が図形に、人間を思わせる心理的状態を持たせるから、そう見えてきてしまう。

 

生き物の動作を規則的に勝手にものに当てはめれば、物に命を吹き込むことができる。

 

赤ちゃんは善悪がわかるの?

大人と同じように、生後12か月の赤ちゃんにこの場面を観せると、それぞれの図形の行動の根拠として、これは善い図形、あれは悪い図形と判断した。(2)

 

大人が善い人と悪い人の区別を赤ちゃんに教えるより前から、赤ちゃんは社会的な相互作用を観察するだけで、この判断を下した。

 

まず、登頂しようとしている登山家を、目的を持っている存在だと捉えた。

 

そして、登山家を麓に追い返そうしている襲撃者は意地悪だが、登山家を助ける人は親切。

 

赤ちゃんがそう考えているのがわかるのは、助っ人か妨害者が突然違う行動をとり始めると、赤ちゃんもその変わりように気付くから。

 

赤ちゃんはそれぞれの登場人物の性質について、何かしら理解していた。

 

その後、赤ちゃんに助っ人と妨害者のレプリカをおもちゃとして与えたところ、ほぼ全員が助っ人の人形を選んだ。

 

さらに、登山家をふもとまで追い返した後で、妨害者を善きサマリア人のよう描写しても、赤ちゃんは上辺の変化に騙されなかった。

 

反対に、根は意地悪な人だとわかっているから、妨害者が急に登山家の手助けをすると、ビックリした。

 

大人でもわかるように、赤ちゃんも外見を当てにせず、悪者であることは人格上の大きな欠点だとわかっているのですね。

 

ちょっと一言

赤ちゃんでも善悪の判断が下せるということが割りました。

 

どうせ、わからないと思って騙しそうとしても赤ちゃんは気づいています。

 

それをわかっていないのは大人の方かもしれません。

 

赤ちゃんはただ、言葉が話せないだけで。

 

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-発達心理学

執筆者:



【ヨースケ】

大学を出て多くの就職面接に失敗。そして、日本の企業には就職しないことを選択。好きなことの中の1つは読書。その知識をシェアしたいと思い、ブログを始めました。

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