昨日に引き続きまして、アイデアの敵になる感情の話です。
昨日は、闘争逃走反応が洞察力を低下させるという話をしました。
今回も同様に、それとは違い、他にもネガ手部な感情で柔軟な思考ができなくなってしまうようです。
ネガティブな感情は柔軟性を失わせる!?
コーネル大学のジェフリ-・ハンコックたちは、感情伝染についての効果を検証した。(1)
まず、被験者たちを2つのグループに分け、片方には悲しい映画を5分間観せた。
その後、両グループに15分間、面識のない相手とインスタントメッセージで会話をしてもらった。
会話では、共通の話題を見つけ、相手の悩み事に話し合うようにしてもらった。
同時に、難しい(ほとんど正解がない)アナグラム(文字の並べ替え)作業をしてもらった。
また、インスタントメッセージの最中には、悲しい映画やを観背た被験者のみに、悲しい音楽を聴かせた。
その結果、悲しい音楽と映画に触れたグループは、対照群に比べ、アナグラムを解く際にいらだちを見せ、答えを導くまでに時間が長くかかった。
また、そのグループはインスタントメッセージでは言葉が少なく、悲しい言葉が多かった。
そして、悲しい映画と音楽を聴かせた被験者のパートナーを務めた被験者(音楽を聴かず、映画も観ず、アナグラムも解いていない)にも、対照群のパートナーと比べて、肯定的な言葉が少なかった。
これはビックリですね。
多分、感情伝染の作用ではないかと思われます。
ちょっと一言
アナグラムは、発想力が必要になります。
ですので、悲しい映画や音楽を聴くと、発想力が落ちてしまうことがわかりますよね。
ですので、アイデアを出すときは、とりあえず、楽しい映画や音楽を聴いて出すのが吉だと思います。
ポジティブな感情を抱いている時って、色んな事を思い浮かんだ経験がありませんか。
理由はポジティブでいると、分散思考になるからです。
拡散思考というのは、あっちこっちに思考が飛び回ることです。
だから、今まで思いつかなかったことが急に思いつくのです。
逆に、ネガティブにもメリットはあります。
集中力や判断力をあげてくれることです。
ネガティブでいると、同じことを繰り返し考えると思いますが、それは脳が集中モードに入っていると考えればいいのです。
裏を返すと、アナグラムみたいな発想を必要する問題は解きにくくなってしまうのです。
ですので、感情に応じて、作業を変えるのも一つの手だと思います。
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