「闘争逃走反応」って聞いたことくらいある方もいると思います。
自分の身に危険が迫った時に、闘ったり逃げたりしようとする反応です。
もちろん、この反応があることで、人類は生き延びてきたのです。
ですが、何かを発想したいとかと思った時には、これが返って邪魔になってしまうのです。
闘争逃走反応は洞察力を失わせる!
ニューヨーク州立大学バッファロー校の心理学者マーク・シーリーは、闘争逃走反応が起きるとアイデアが出にくくなるかどうかを実験した。(1)
実験では、被験者たちを2つのグループに分けた。
1つ目のグループは、RAT(遠隔連想テスト)で正解するたびに現金でご褒美が受け取り、2つ目のグループは、答えを間違うたびに同額を失うようにした。
テストを始める前に、参加者はテスト中の生理的な反応を計測するための機械を装着した。
最初はどちらのグループも同じような反応を示した。
ほとんど全員が最初の問題を示された時、心拍数が増加した。
このことで、参加者が興味を示していたのがわかる。
やがて、罰金を払う参加者の、心臓や血管の状態に変化が見られ始めた。
心臓から送り出される血液の量が減り、動脈が収縮した。
その結果、洞察力が低下した。
つまり、これはネガティブな結果を避けようとすることに意識が集まることで、視野が狭くなり、思考が硬直してしまうのです。
それと同時に大局的なもの見方ができず、答えを見つけるために必要な心理探究が行われずに洞察力が失われるのです。
また、スタンフォード大学の神経科学者ロバート・サポルスキーは、「長年の真価が危険な状況に対する生物学的反応を形成している」と言っています。(2)
脳は危険を察知すると、循環器が思い切り働きます。
これが闘争逃走反応と呼ばれるものです。
例えば、ライオンに出くわしたときに誰だって必死で逃げるはずです。
なぜなら、命を失う危険性があるからです。
その時に、創造性や洞察力にエネルギーは必要ありません。
ですので、何かを失うかもしれないと思うと、アイデアは出にくくなってしまうのです。
ちょっと一言
仕事なんかでも、アイデアを求められることがあるかもしれません。
少なくとも、「失敗したらどうしよう」と考えるのではなく、「これがうまくいったら昇進できるかも」みたいに楽観的に考えた方がアイデアはでやすいです。
まぁ、楽観的になかなかれない方は、少なくともストレスはアイデアの敵なのでストレス対策が必要です。
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