暗記って誰もが嫌だなと思ってできれば避けたいと思っているのではないでしょうか。
だから語呂合わせにしたり、あれこれ暗記を効率よくしているはずです。
ですが、暗記ってどこでしているんですか。
もちろん、脳に決まっていますよね。
ということは、脳が暗記をする際、何が必要かわかっていれば、暗記しやすくなりませんか。
暗記をするための脳のメカニズム!
初めて英単語を覚えようとするとき、新たな回路を作るために動員されたニューロンは、グルタミン酸の信号を送受します。
何度も練習しないと、シナプスの連絡し合う力は弱くなるので忘れてしまうのです。
逆に何度も練習すると、シナプス自体も大きくなり、結合がより強化されます。
ニューロンは木に似ていて、その樹状の枝に葉の代わりにシナプスがついています。
新しい枝が出て、シナプスも増え、結びつきが強くなります。
こういうメカニズムの中心的な役割を担っているのがBDNF(脳由来神経栄養因子)です。
このBDNFは、ニューロンの回路、、つまり脳のインフラを構築して維持しているのです。
研究者たちが、シャーレに入れたニューロンにBDNFをふりかけると、ニューロンは新しい枝を伸ばし、学習に必要な成長を成し遂げたのです。
ようは、暗記、何かを覚えたかったら、BDNFが欠かせないのです。
植物にとっての肥料みたいなものだと思ってもらえればいいと思います。
だからといって、BDNFは飲んだり、食べたりして接収するものではなく、自分の体でつくることしかできません。
作り方は、ただ運動するだけで良いのです。
暗記を効率よくする方法は運動!?
カリフォルニア大学アーヴァイン校のカール・コットマンは、マウスに運動させて、BDNFの量を測定する実験を行った。
前提として、結果が人為的にならないように、無理矢理ランニングマシンで走らせるのではなく、好きな回し車を使わせた。
そして、マウスを四つのグループに分けた。
二晩、四晩、七晩走るグル-プと、回し車を使わ以対照群。
ちなみにマウスは運度をするのが好きなようで、研究者のマウスは、一晩で数キロメートルも走った。
素の脳にBDNFと結合する標識分子(マーカー)を注入してスキャナで調べたところ、、走ったマウスの脳では対照群のマウスよりBDNFが増えていて、長く走ったマウスほどその量は多かった。
特にBDNFは海馬(記憶に関係する部位)に多かった。
この実験結果は、あまりにできすぎていたため、再度行われたが、結果は同じだった。
その後、BDNFはニューロンの存続だけではなく、その成長(新しい枝が増える)にも重要だということがわかった。
イーロ・カストレンとスーザン・パタソンは、マウスに学習させて、ニューロンのLTP(長期増強)を促すと、BDNFの量が増えることがわかった。
マウスの脳をを直接調べたところ、BDNFのないマウスは、LTPのの能力を失うが、BDNFを直接脳に注入すると、LTPが促進された。
また、コットマンの研究室のポスドクだった脳神経外科医のフェルナンド・ゴメス=ピニージャは、BDNFの効力をなくしたマウスは、水面下で隠れた足場を見つけ、プールから抜け出るのに時間がかかることを証明した。
「実験での証明は難しいですが、運動の明らかな特徴の一つに学習効率を向上させます。これは最も重要で、理由は体の健康を保てば、学習も仕事も効率よくできることを意味しているからです」と、コットマンは説明。
暗記をするなら運動後に!
とりあえず、勉強するなら運動してからの方が良いみたいですね。
ちょっと一言
運動をすると、脳を成長させてくれるBDNFが分泌されるということでした。
だいたい30分くらいの少し早く歩く程度で充分です。
雨とかで歩きにくければ、スクワット10回くらいで。
まぁ、目安なのでどのくらいすれば、覚えやすくなるかは個人によって違うので記録をつけると、ベストな時間などがわかります。
もちろん、それ以上に激しい有酸素運動しても筋トレをしても良いです。
ドーパミンやエンドルフィン、セロトニンなどたくさんのホルモンを分泌します。
その結果、精神状態が安定し、やる気が高まります。
それ以外にも、勉強してから4時間後に運動をすると、長期記憶に入りやすくなりますので、勉強が終わってからの運動もいいですよ。
是非お試しあれ!
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