一人で暗記カードをペラペラめくっている高校生を見かけます。
が、楽しそうにしていません。
普通に考えれば、当たり前です。
そもそも、誰かと暗記をしようなんて発想が生まれないのかなという気がします。
暗記は一人で黙々とやるものだと思い込まされている感じがしますので。
ですが、誰かとやったら暗記しやすくなるなら、それを試してみようと思いませんか。
暗記は一人より二人で!
ナイメーヘン・ラットバウト大学のエスケナジ・Tは、目の前に表示される単語を分類して、一人の時と二人の時で記憶に差が出るのかを実験した。(1)
単語は、動物か食べ物か家具かのいずれかで、そのうちの一つのカテゴリーを被験者に選んでもらった。
やり方は、複数のカテゴリーが表示され、例えば、動物を選択をしていれば、「動物が表示されたら、ボタンを押す」といった具合。
作業は、一人、または二人ペアになって行ってもらった。
二人での場合は、相手は自分と違うカテゴリーを選択して分担。
例えば、自分が「動物」なら、もう一人は動物以外の「家具」などを選択するということ。
実験の内容は、次々に表示された96個の単語が出た時にボタンを二人がボタンを押し終わった後に、思い出してもらったところ、自分が担当していた単語の想起量は一人の場合も二人の場合も差は出なかった。
ところが、担当カテゴリー以外の単語については、二人で作業してたほうが一人で作業したより、なんと2倍も思い出せることがわかった。
ちなみに、正解数に応じて賞金を出したところ、自分の担当している単語は多く思い出せたが、それ以外の単語については思い出す量は増えなかった。
ようは、集団で作業をする時の効果は報酬とは関係ないみたいですね。
暗記するための具体例!
この実験結果を受けて、暗記するんだったら仲間や友人とやった方が良いということがわかったので実際に勉強している中学生、高校生、大学生は友人と一緒にやってみるといいと思います。
例えば、一人が英単語で、もう一人が日本史とか。
暗記カードをペラペラめくってみれば、この効果は得られます。
この実験は、複数(3人以上)ではやっていないのですが、試しにやってみるのもいいと思います。
うまくいけば、それに越したことはありませんからね。
そして、やり方としては、この実験結果では自分の担当していない単語が2倍も覚えられたということになってますので、自分の苦手なものは相手に任せ、つまりお互いの得意なものを担当してやれば、苦手なものもいつの間にか覚えられるということになります。
他にも、人間は好奇心が高まっている時の方が記憶しやすくなるので、教科書に書いてある単語以外にも面白いトリビアを忍ばせておくと良いでしょう。
最近の話題で言えば、「明智光秀が織田信長を討ったのは、自分の天下のためではなく、室町幕府の再興のためだった」みたいなやつ。
別にテストには出ることはないと思いますが、好奇心高める素材なら何でもいいです。
そうやっていけば、勉強も楽しくなるので自然に覚えやすくなると思います。
数学の公式みたいに無機質なものは、その公式がどうやって誕生したかなど調べてみるのもありだと思います。
意外性とかは記憶に強く結びつくので、どんどんやってみてください。
ちょっと一言
暗記する時は、二人で一つずつカテゴリーを担当してボタン(ボタンじゃなくても)を押す作業を終えた後で、自分の担当ではないカテゴリーの単語が、一人の時に比べ2倍も覚えられたということでした。
まぁ、電車の中で暗記カードをめくっている高校生とか見かけますが、一人でやるより、友達とやった方がいいですね。
そっちの方が楽しいですし。
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