道を速く覚える人もいれば、そうではい人もいます。
そして、今では当たり前になっているGPSを使っています。
その一方で、紙の地図を使っている人はごくわずかだと思います。
普通に考えれば、GPSの方が便利で、紙の地図は不便だと一般的に思われているはずです。
ですが、道を覚えたければ、全く別の話になります。
GPSがダメにすることとは!
ナヴィゲーション感覚を研究しているドイツの認知心理学者、ユリア・フランケンシュタインは、「ルートを探すのにテクノロジーに頼れば、それだけわれわれは認知地図を形成できなくなるだろうと考えている。コンピュータ・ナヴィゲーション・システムはエリア全体の空間的文脈を欠いた、筋道だけのルート情報しか与えてくれないため、われわれの脳はその場の豊かな記憶を形成するのに必要な素材を受け取ることができない。この削減された情報から認知地図を作りだすことは2,3の音符から楽曲全体を想像するようなものだ」と説明する。(1)
ということは、不可能だってことですね。
道を速く覚えるには?
ノッティンガム大学の研究では、紙の地図を使っているドライバーは、衛星システムからターンバイターン方式の指示に従っているドライバーより、ルートや目的地をはっきり記憶していることがわかった。(2)
そして、運転を終えた後でも、地図を使っているドライバーの方が、ルートや図面をより正確かつ詳細に描くことができた。
この結果、研究者たちは、「ナヴィゲーション・システムの使用が、ドライバーの認知地図の作成にネガティブな影響をもたらすだろうことの、協力な証拠である」と報告した。
ユタ大学でドライバーを対象に行われた研究では、GPSユーザーの「不注意な盲目性」の証拠が指摘された。(3)
この盲目性はドライバーの「ルート発見行動」をさまたげ、周囲についての視覚的記憶を形成する能力を損なうという。
GPSってドライバーにとってあまりよくないのですね。
そして、何もこの影響はドライバーだけの問題ではありません。
東京大学で行われた実験では、被験者たちに街の中にあるいくつかの目的地を巡り歩くように求めた。(4)
被験者は二つのグループに分かれ、一方には手持ちのGPSデバイスが、他方に紙の地図が渡された。
その結果、GPSを持った被験者たちより地図を使った被験者たちの方が、よりダイレクトなルートをとり、立ち止まることも少なく、言った場所のことをより鮮明に覚えていた。
まぁ、1回しか行かないところはGPSに頼ってもよさそうな気はしますが。
ちょっと一言
GPSより紙の地図の方が、目的地に向かう時、道にそれほど迷わず、最短ルートを探せ、行った場所をよく覚えていたということでした。
よく運転する方で、なかなか道が覚えられないんだよなと言う方は、紙の地図に切り替えてみては。
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