僕自身、学校が(特に勉強)大嫌いでした。
というかやっても、やらなくても覚えられないからやんないほうが得じゃんという発想でした。
ですが、世の中に僕みたいな人ばかりなら、とっくにこの国は滅んでいると思います。
ちゃんと頑張って、勉強している人もたくさんいます。
そういう人にわかってもらいたいのが、科学的な復習の仕方です。
真面目に勉強している人は、今日習ったことは帰って早速復習すると思います。
学校で塾でもそんなことを言われていると思います。
ですが、研究者たちが調べた結果、それは間違いだということが判明しました。
では、どのように復習をすればいいのでしょうか。
復習をすぐにしても
1960年代にトロント大学の心理学者、エンデル・タルヴィングが、一般的な英単語(名詞)を暗記させるテストを行った。(1)
実験では、まず被験者にペアになった語句(例えば椅子と8)を6回だけ読んでもらった。
そのあと、憶えてもらいたい名詞のリストを被験者たちに渡された。
一つ目のグループは、先ほど6回読んだのと同じ名詞リスト、もう一つのグループには別の名詞が並んだリストが渡され、テストをした。
その結果、二つのグループには差がなかった。
ようは、すぐに繰り返すことに学習効果はないということです。
ただ、すぐに復習すれば、憶えられる気になるだけであって、それは単なる思い込みなんですが、古い研究だからだろうと思う人もいると思います。
しかし、繰り返し、同様の実験が行われましたが、長期記憶には残りませんでした。
最近の研究でも、
復習は時間が経ってから!
ワシントン大学の研究者たちは、散文の理解と記憶を向上させる方法として、再読に注目して、学生を対象にして一連の実験を行った。
一つ目の環境では、一つ目のグループには、一度読んだ教材をすぐにまた読んでもらい、二つ目のグループには、一度しか読んでもらわなかった。(2)
その後、すぐに試験が行われた。
二度読んだグループの方が、一度しか読んでいないグループより、若干成績が良かった。
ところが、短期間の再読効果が消えた後に行った試験の結果は、両グループとも同様の成績だった。
二つ目の環境では、初めての教材を読んだ後、再読するまで数日間明けた。
その結果、このグループは、一度しか読んでいないグループより成績が良かった。
でもさー、それって、頭の良い人とかなんじゃないの思うかもしれませんが・・・
復習は能力や環境には左右されない!
ワシントン大学とニューメキシコ大学は、実際の授業と同じ学習環境で能力のそれぞれ異なる学生を集め、再読効果について調べた。
実験では、148人の学生に、「サイエンティフィック・アメリカン」誌から抜粋した5つの異なる文章を読んでもらった。
学生たちは二つの大学で、読解力に優れた学生とそうではない学生、文章を一度しか読まないグループと連続して2回読むグループに分けられた。
そして、全員に試験を受けてもらった。
その結果、どの大学でも、どのグループでも、どの条件でも、短期間の再読効果は得られなかった。
つまり、短期間に復習するより、何日か経ってから復習した方が効果があったということです。
ところが、研究者たちの調査によれば、昔からの勉強法、ノートや教科書にアンダーライン、書き込みをする再読が最も浸透しているようです。(3)(4)
要するに科学に反する勉強法を今でも信じ込まれ、やっているということです。
その日勉強をした内容を宿題に出すなんて先生もいると思いますが、出すなら数日前にやった内容の方が良いと思います。
ちょっと一言
すぐに復習するより、数日経ってからの方が 長期記憶に残りやすいということでした。
もちろん、やったことを忘れないようにすぐに復習したいという気持ちはわかりますが、人間の記憶は忘れて、苦しんで思い出した方が長期記憶に入りやすいっていうこともわかっているので、一見忘れてしまい、無駄なように感じると思うかもしれませんが、長期的に見ると効率はすごく良いです。
特に受験なんかは差がつくはずです。
その時の中間試験なんかですぐに復習した人は長期記憶に残らないので、受験勉強でまた1から勉強をし直すハメになるのです。
ですので、復習は時間をあけてからやってみてください。
どのくらいあければいいのかというのは個人差があるので、例えば次の試験まで5日あけて、次の試験までに1週間あけてなど、うまくいった方を採用してください。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
https://twitter.com/7pryQDbmp1FMQdF/status/1290640919264288768?s=20
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