今回は、ジェスチャーと記憶の関係についてです。
要するに、ジェスチャーをすると記憶しやすくなるのかということです。
一般的に、みなさんは勉強する時に、参考書などを読んだり、問題をペンで解いたりしますよね。
ただ、その時にジェスチャーをしている人って少ないのではないでしょうか。
ジェスチャーと聞くと、体を動かすような気がしますが、そんなことはありません。
もし、ジェスチャーが役に立つなるなら取り入れてみてはどうでしょうか。
ジェスチャーで記憶しやすくなるのか!?
スタンフォード大学のバーバラ・トベルスキーは、記憶や判断力にジェスチャーが役に立つのかどうか調べた。(1)
まず、様々な説明文を読んでもらった。
例えば、パーティープランナーのスケジュール、大衆が好む映画のジャンル、経済成長による国のランク付け、車のブレーキや自転車の空気入れの仕組み、三桁の掛け算など。
どの場合でも、被験者の約3分の2から4分の3が説明文を読みながらジェスチャーをして、そのジェスチャーは問題のバーチャルな図となっていた。
ただ、そのフォーマットはそれぞれ違っていたが、それを表す情報の本質の部分は同じだった。
その結果、どの場合でも、読んでいる時にジェスチャーを交えた人の方が、そうでない人よりも、質問に答えるまでの時間が短かった。
つまり、ジェスチャーが情報の記憶を助けてくれたことがわかった。
そして、機械的なシステム、車のブレーキや自転車の空気入れの仕組みについても、読みながらジェスチャーをするとテストの成績が向上した。
また、機械的なシステムや周囲の地図の説明ではなく、図にした時の方がジェスチャーをしやすいことがわかった。
つまり、視覚的にジェスチャーをしやすいものは自動的に体を動かしてしまうのですね。
そして、被験者が読んで理解しようとする時の手の動きを見ると、その人の思考の動きを見ているようだった。
それから、好みやスケジュールを覚える問題では、指の関節を表の行と列に見立てているもいた。
また、テーブルの上にバーチャルな表を作る学生もいた。
車のブレーキや自転車の空気入れの仕組みについての問題では、特に創造的で多様だった。
それだけ多様であったにもかかわらず、どのジェスチャーも(そして図も)基本的な構造とシステムの運動を抽象化していた。
そして、また別の実験も行った。
被験者の半分に両手をお尻の下に入れておくように指示をした。
ところが、3分の1は指示に従えなかった。
つまり、ジェスチャーをせずにはいられなかった。
この実験で、ジェスチャーをしないと考えられないといった学生もいた。
ちょっと一言
ということは、人間って基本的に手を動かした方が記憶しやすいのですね。
よく、学校の先生が勉強はてを動かさないと覚えられない、と言っていたのですがそれとはまったく別のですね。
まぁ、今もそういう先生がいると思いますが。
勉強が苦手という方は、今は色んな勉強の動画がありますので、それを見ながら自分なりに何らかのジェスチャーをしてみると良いんではないんでしょうか。
僕も試しにやってみようかな。
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良かったらチェックしてみてください。
https://twitter.com/7pryQDbmp1FMQdF/status/1290640919264288768?s=20
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