学校の勉強は大嫌いでした。
今、考えれば興味すらなかったんだと思います。
まぁ、僕に限らず、そういう人(子供も含め)少なからずいると思います。
今回の実験対象は小学生ですが、どうやったら子供が自律的に勉強して、学習効果を高められるのかという研究を紹介します。
ジグソー学習って何?
ハーバード大学のアン・ブラウンは、「学習者のコミュニティ形成」と名付けたプログラムを開発しました。(1)
このプログラムで、学習に置いてのチームワークの重要性に焦点を当てています。
このプログラムを採用している小学校では、例えば動物はどんな風に暮らしているか、といったテーマを与えます。
それからクラスのいくつかの調査グループに分け、それぞれテーマに関する異なる要素を調べます。
あるグループは動物の防御システムについて、またあるグループは捕食者と被食者の関係、あるいは生息環境による防御の仕組み、生殖戦略などについて調べます。
各グループは教師、ゲストとして招かれた専門家、コンピュータ、文献資料などあらゆるリソースを活用しますが、最後は自分たちで責任を負います。
また、教師からの指導や介入は限定的です。
担当する分野を理解し、与えられたテーマについてできるだけ多くのことを学ぶことが目的です。
そして、認知的分業が始まります。
クラスは各調査グループから一人ずつ子供を集めた教育グループに再編されます。
子供たちがパズルのピースのように役割を果たすので、これをジグソー学習法(ジグソーメソッド)と呼んでいます。
それから各グループは課題が与えられます。
例えば、「未来の動物をデザインしよう」というもの。
どの子供たちも、第一段階の調査グループで受け持ったトピックの専門家。
こうして第二段階の教育グループは、課題を解決するのに必要な、それぞれ異なった知識を持った専門家集団になります。
このグループは再編という考え方がないものの、知識のコミュニティを作れます。
ジグソー学習の実験結果!
研究者は「専門知識は意図的に分散されている。ただそれは生徒たちが異なる分野の知識を学んだ自然な結果でもある学習や教育の成果は、調査活動のコミュニティをつくり、維持し、活動できるかどうかにかかっている。のメンバーはお互いにきわめて強く依存している。誰も孤島ではない。全てを知っている者など一人もいない。このような環境では、脇力的な学習が不可欠だ。このような相互依存は、責任を共有し、お互いを尊重する意識や、個人および集団のアイデンティティーを醸成する」とコメント。
その結果、動物の暮らしについて教えるという目的において高い有効性を発揮した。
ジグソー学習で学んだ子たちは、同じ教材を読んだだけで調査活動をしなかった子供たちと比べて学習した概念をよく理解していた。
調査グループに参加することで、子供たちはアイデアを分かち合い、お互いにアイデアを生み出すヒントを与えた。
また、研究者が最も重視しているのは、クラスにおける多様性です。(2)
クラスに幅広い専門知識が集まるほど、学習効果は高まります。
集団に経歴、階級、性別、人種の異なる人が集れば、知識の幅は広がります。
当たり前の話ですが、なかなかできないんですよね、これが。
ちょっと一言
今回の例は小学生でしたが、これはどんな組織でも使える学習法の一つです
この学習って能動的で必要とされている感覚もあり、だから学習効果は高いのかなという気がします。
何かに向かってみんなで会社を作るとかでもこの学習法が役に立つと思います。
自分たちにあったやり方で使ってみてください。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
https://twitter.com/7pryQDbmp1FMQdF/status/1290640919264288768?s=20
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