今回は夫婦関係を悪くさせない方法についてです。
当然、結婚したての頃はお互いに不満なんかないと思います。
あっても言わないだけかもしれませんが。
ただ残念ながら、結婚の満足度は時間の経過とともに低下していくようです。
だから、離婚する夫婦も多いのかもしれません。
ですが、本当は別れたくない人だっているはずです。
今回はそういう人のための研究を紹介します。
お互いをオブザーバーとして見れば!?
ノースイースタン大学のエリ・フィンケルたちは、夫婦間の対立の再評価を促進するように設計された新しい21分の介入が、集中的な2年間の研究に登録された120組のカップルのサンプルで夫婦の質を維持できるかどうかをテストした。(1)
最初の1年目で、お互いの怒りや失望が蓄積されていき、ほとんどの夫婦関係の満足度は低下していった。
夫婦の半数は、2年目に再評価介入を受けるようにランダムに割り当てられた(1年目に介入なしに続いて)。
再評価介入とは、自己距離化の20分くらいの短期講座を受けさせた。
例えば、冷静なオブザーバーとしての視点で夫婦の争いを見直すといった具合。
半分には特に何もしなかった。
その結果、両方のグループは、1年目に結婚の質は低下していった。
この低下は、対照条件のカップルでは2年目も続いたが、再評価条件のカップルでは解消された。
時間の経過に伴う結婚の質に対する再評価介入の効果は、時間の経過に伴い、建設的に意見が伝えられ、その相違を乗り越えられるようになり、親密度や信頼感が高まった。
一方で、対照群は翌年も夫婦の関係は悪化の一途をたどり、お互いへの不満がより高まっていった。
要するに、一歩引いて冷静に見ようとすることが大事なのですね。
で、この自己距離化は何も夫婦関係をよくするだけのものではないのです。
第三者の視点で考えると!?
ウォータールー大学のイゴール・グロスマンたちは、心理的な距離がそのような状況下で賢明な推論、態度、行動を強化するかどうかを調べた。(2)
例えば、有権者に外国の人たちの目に、来るべき選挙にどう映るか想像してほしいと伝えた。
その結果、自分と対立する意見にしても、心を開くようになった。
実験後も、被験者は超党派の討論会に参加する傾向が強まり、より対話にお前向きになっていた。
自分と距離を置く方法!
これは子供を守ろうとする意識が働き、幼い純朴な心に悪影響を与えるようなバイアス(思い込み)を回避しようとするためみたいです。
ちなみに、研究チームはこの効果を「ソクラテス効果」と名付けています。
ちょっと一言
夫婦関係の満足度の低下を防ぐには自分と距離を置くことがとても大切なんですね。
で、そうするためには小学6年生くらいの子どもにわかるように自分の頭で良いので、説明してあげれば自動的に自分と距離を置くことができます。
しかも、バイアスも回避できるなんて一石二鳥です。
バイアスって、ほとんどの人が気づかないので、だからトラブルの原因になったり、成功の妨げになるのです。
だから、子供に説明をしようとするだけで思い込みに気付けるので、かなり良いやり方だと思います。
夫婦関係はもちろんのこと、困っていることがあれば子供に説明するように紙に書いたり頭で考えてみてください。
多分、色んな事に気付けると思います。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
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