これから紹介する論文には、パートナーへの暴力が世界中で何百万もの人たちがいるようです。
そうなってしまう要因の1つは、自己コントロールの弱さです。
で、今回はその自己コントロール能力がいつ弱くなるのかと研究を紹介します。
それがわかれば、今よりはケンカの数も少なくなるかもしれませんので参考にしてみてください。
配偶者に攻撃してしまうタイミングとは?
オハイオ州立大学のブラッド・ブッシュマンたちは、攻撃をしてしまうのは自分自身をコントロールできないことが1つの要因として考えられたので、彼らのグルコースと攻撃性の関連性について調べた。(1)
21日間、107人の夫婦を対象に朝食前と就寝前のグルコース値が測定された。
また、配偶者の攻撃性も測定するために、参加者は毎晩、配偶者に対してどれほど怒っていたかに応じて、配偶者を表すブードゥー人形に0~51の針を手渡し、次のように説明した。
「この人形はあなたの配偶者の身代わりです。3週間続けて、1日の終わりに配偶者に対しての怒りに応じて、この人形に0~51本の針を指してください。そして、それをする時配偶者がいない時に一人でやってください」と。
さらに、攻撃性を測定するために、何らかのゲームで夫婦に競争させ、勝者は配偶者に向けヘッドフォン越しに騒音を浴びせた。
騒音の内容は黒板に爪でひっかく音、救急車のサイレン、歯医者のドリルの音。
研究者たちによれば、「要するに研究室での倫理範囲内で、被験者は自分で武器を制御し、できなければ自分の配偶者に騒音を浴びせた」という。
被験者は知らなかったが、騒音は実際には配偶者の耳には届かず、ただコンピューターに記録されただけだった。
その結果、参加者の血中のブドウ糖のレベルが低いほど、ブードゥー人形に刺した針の数が多くなり、配偶者に設定されたノイズの参加者の強度と持続時間が高くなった。
ちょっと一言
別にこれは夫婦に限った問題でもありませんし、血糖値が低いから攻撃的になるといったものでもありません。
ただ、お腹が空いている時はそういう風になりやすいという感じくらいに思ていればいいと思います。
もし、「血糖値が低い」=「攻撃的になる」としたら、朝はみんな攻撃的になっているはずです。
でも、そんなことはありませんよね。
自己コントロール能力は運動したり瞑想したりすると鍛えられますので、すぐ攻撃的になってしまうという方はやってみると良いかもしれません。
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