瞑想と聞けば、宗教っぽく感じる人がいますが、それは当然です。
瞑想は元々、仏教のものなので。
それが今日、いろんな科学が進歩してきて、瞑想って身体にも心にも良いんじゃないのっていうことがわかってきたのです。
宗教と脳科学!
デューク大学の研究では、脳のある領域の構造的な違いは、宗教と関連していることがわかった。(1)
例えば、海馬はイメージや言語的な記憶に重要な役割を果たしているが、人生を変えるような宗教的な経験を持つ人や、プロテスタントのボーンアゲイン(新生)派の人々は、海馬が小さい傾向にあった。
海馬の縮小傾向にある人は、うつ病など他の要因もあり、宗教的要因との相互作用が考えられている。
そして、眼窩前頭前皮質の大きさも、宗教体験や心霊体験とも関係があった。
2年から8年にわたり、左脳の眼窩前頭前皮質の大きさを測定した結果、臨床試験中に劇的な宗教体験をした被験者や、ボーンアゲイン体験をしたというプロテスタントの人々は、眼窩前頭前皮質の縮小があまり見られないことがわかった。(2)
瞑想と脳科学!
チベット仏教の信者の研究によると、瞑想は楔前部のネットワークを活性化し、知覚・認識状態の覚醒を促して、概念的思考を目覚めさせた。(3)
頭の中でマントラを唱えながら瞑想すると、海馬と前頭前皮質が活性化するが、帯状皮質には何も起こらなかった。
これは瞑想が記憶の統合になんらかの役割を果たしていることがうかがえた。(4)
瞑想の熟練者は、瞑想状態にある時に、左脳の前頭、つまり前頂と島の皮質を強力に自己調整することによって認知的関与を制御し、感覚的な思考と感情を意識的に処理していた。
実行機能(目標に向けて注意や行動を制御する能力)を働かせて意識を集中する際に、前帯状皮質と背外側前頭前皮質は対立的な役割を演じるが、これは瞑想における「己を無にする」と同時に意識を集中させるという状態と合致していた。(5)
この宗教回路は、共感と心の理論のネットワークを通じて、人間関係に影響を与える一方で、恐れ、痛み、ストレスなど人間内部の状態を制御する。
ストレスは脳と身体にとって重要な生命維持の役割を果たしているが、ストレスが日常的に積み重なってくると健康に悪影響を及ぼす。
また、ストレス状態にあると、扁桃体がよく活性化してしまう。
8週間にわたり、注意深くストレスを軽減させるような外部からの刺激を受けた人をfMRIで観察すると、知覚したストレスの減少と右脳の扁桃体基底外側核の灰白質の減少との間に相関観関係があることがわかった。(6)
宗教で痛みは軽減する!?
fMRIを使いカトリック信徒と運動選手に痛みを与えた状態でそれぞれの脳の状態を比べたところ、カトリック信徒の場合は宗教的な画像を痛みが軽減していた。
一方、運動選手にはそのような効果はなかった。
この宗教回路が活性化されると、宗教家は右脳の外側腹側前頭前皮質を動員することにより、自分から痛みを切り離すことができた。
つまり、宗教的信念は、脳内の痛覚処理過程に関与ができるということだ。(7)
例えば、カルメル修道会の修道女を対象にした脳画像を見ると、、彼女らが主観的に神と一体になっている間に脳の領域が幅広く活性化していることがわかるが、眼窩前頭前皮質や帯状皮質、左脳の脳幹など、恐怖、痛み、社会的交流を調整する領域が多く関わっていることがわかった。(8)
ちなみに、焼身自殺なんかを耐え抜くことができるのはこのおかげ(?)なのです。(9)
まあ、ここまで行かなくても何かを信じることで効果はあります。
一番良いのは自分を信じることだと思うのですが。
ちょっと一言
今回は宗教的なものも混ざりましたが、要するに瞑想をすると、感情をコントロールしやすくストレスが減少するということでした。
他にも、何かを乗り越えたかったら、自分の信じたいものを信じれば、目標達成に役に立つと思います。
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