よくメディアでも取り上げられる「マインドフルネス瞑想」。
でも、いまいちメリットがわかりませんよね。
「なんか精神的にはいいのかも・・・」みたいな感じですよね。
そこで、今回は瞑想の熟練者たちの脳がどうなっているのかを紹介します。
「へー、そんなメリットがあるなら少しはやってみようかな」と思ってもらえればうれしいです。
瞑想を続けるメリット!
マサチューセッツ大学のシャドソン・ブルワーは、瞑想の初心者と熟練者(瞑想を8000~1万時間以上やった人)にfМRIをつけ、気付きにための標準的な呼吸の指示をし、実験を行った。(1)
「呼吸をする時には、身体の中で一番はっきり感じられるところ感覚をに注意を向けてください、そして、自然で自発的な呼吸の動きを追いかけてください。呼吸は変えないでください」と。
そして、実験を終えたある瞑想の初心者は、集中するのがなかなか難しいと答えた。
fМRIで、この被験者の後帯状皮質(PCC)(感情に関係する脳の部位)の活動を測定してフィードバックを与えた結果、他の瞑想の初心者と同じように、集中が難しいという主観的体験と脳の活動上昇のパターンが特に、ずっと実験中相関していた(図A)。
次に、熟練者に同じ指示を与え瞑想してもらったところ、PCCの活動はベースラインに対して低下し続けた(図B)。
さらに、別の熟練者には「呼吸に集中し、特にマインドフル(一つのことだけに注意を向けること)な呼吸に伴う興味や驚きや喜びの気持ちに注意を向けてください」と指示を出した。
その結果、この被験者のPCCの相対的活動は非常に大きく低下した。
その低下は、体験した「興味や喜びの気持ち」に対応していた。
たとえ、それが「手足に感じる空気の流れに興味を抱いた」時ですら、グラフに表れていた(図C)。
fМRIで見たPCCの活動の変化
A:呼吸に注意を払うように指示された瞑想の初心者
B:呼吸に注意を払うように指示された瞑想の熟練者
C:呼吸に関係する興味や驚きや喜びの気持ちに注意を払うように指示された瞑想の熟練者
横線より上の赤い棒は、脳の活動がベースラインより上昇したことを、青色の棒は低下したことを示す。瞑想時間はそれぞれ3分。
ちょっと一言
つまり、(無私の)喜びと(利己的な)興奮が区別された状態なのです。
しかも、こういう好奇心の抱き方ができるとフロー状態に入りやすくなれます。
なぜなら、フロー状態の条件の一つに、「自分自身を忘れる」というものがあるからです。
そうすれば、ヘタに興奮なんかせず、喜びだけが得られるのです。
それを平気でやっているのが子供です。
何でも目の前のことに集中するので、余計な興奮はしません。
ですので、フロー状態に入れるようにしたかったら、まずは瞑想を毎日5分でもいいから続けることですね。
で、なんでフロー状態に入ることで何が得られると言いますと、幸福感です。
心理学でいう幸福とは、自分でものごとをコントロールできているな感じられていることです。
そして、それは自律性、有能感、関係性があることが前提になっています。
ですので、幸せになりたかったら、瞑想をしてみるといいんじゃないかというお話でした。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。
良かったらチェックしてみてください。
https://twitter.com/7pryQDbmp1FMQdF/status/1290640919264288768?s=20
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