何かあると、すぐに相手に仕返しをしたくなる人っていると思います。
仕返しをして、少なくとも自分が得をすればいいのですが、ほとんどの場合自分が損をしてでも相手を打ち負かそうとしてしまいます。
それが1,2回ならいいのですが日常的それをやっていると、とんでもなく大損することになります。
そうならないためには、まずメンタルを安定させる必要があります。
メンタルが安定すると、合理的な判断をしやすくなりますので。
メンタルの不安定さをあぶりだすゲーム!
人間は、相手が自分に対して不公平だと感じた時に、自分が損をしてでも相手を罰しようとします。
それをあぶりだすために、道徳性の研究でよく使われる「最後通牒ゲーム」というこのような傾向を検証するゲームがあります。
このゲームは、参加者A(通常はコンピュータのアルゴリズムだが、人間のようであるかのように装う)と参加者B(本当の被験者)が、一定の金額を分け合うもの。
まずAが、自分とBの取り分を提案します。
そこで、Bがそれを受け入れるか拒否するかを決めます。
そして、Bが拒否をすれば両者ともお金はもらえません。
様々な配分比率で実験し、どのような提案であればBが受け入れ、あるいは拒否するかを計算すると、その人の「公正さ」の分岐点がわかってきます。
ちなみにこのゲームでは、相手が「公正にプレイしていない」と感じた時、怒りや嫌悪感などの感情がすることがわかっています。(1)
ところが、このような設定でも、瞑想を行っている人は利他的な行動をとる傾向があります。(2)
瞑想をしている人が、メンタルが安定する理由!
キングス・カレッジ・ロンドンの研究者たちは、最後通牒ゲームを行っている被験者の脳を活動を測定し、この現象を調べた。(3)
その結果、瞑想している人はそうではない人よりも、このゲームをしている時の島皮質前部(身体状態、特に感情的反応(嫌悪感など)への気づきに関連する領域)の活動が低いことを発見した。
研究者たちは、「この活動の低さが被験者のネガティブな感情反応と行動を関連付けている」と考えている。
多分、自分本位になることにいち早く気づけるので、相手を罰したところで報酬は何もないと理解しているから、感情をそのまま行動につなげないのです。
ちょっと一言
マインドフルネスは、自分の感情などを観察する訓練です。
で、一番簡単なのが瞑想で、よく言われる呼吸だけに注意を向けるマインドフルネス瞑想です。
ポイントは、瞑想をしている人であろうがなかろうが、いろんな感情が湧き起こってきます。
ところが、普段から瞑想をしている人はその感情に気付けるので行動につなげないのです。
最後通牒ゲームでも、どんな取り分少なくても(イラっといっときするかもしれませんが)、その感情に気付くので行動にブレーキをかけるので、結果的に合理的な判断が下せるのです。
なぜなら少なくてももらえないよりはましだからです。
ですので、日常で損をしないためにも瞑想をメンタルを安定させていた方が良いのはこういう理由です。
毎日5分でもいいので、瞑想をしてみれば無駄に自分のネガティブな感情に振り回されなくて済むと思います。
ちなみに、毎日2回人生に役立つ言葉をツイッターでつぶやいています。良かったらチェックしてみてください。
https://twitter.com/7pryQDbmp1FMQdF/status/1290640919264288768?s=20
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