今までも、マインドフルネス瞑想についてはいくつも記事を書いてきました。
今回は、マインドフルネス瞑想をする前と後で脳の状態が、実際にどう変化しているのかという研究を紹介します。
瞑想の効果はいろいろ!
オーストラリアの天文学者のグラハム・フィリップスは、自らを実験台にし、瞑想の効果を確かめた。(1)
実験を始める前に、生物心理学者のニール・ベイリーと臨床心理学者のリチャード・チェンバーのチームが記憶力、反射能力、集中力など一連の調査を受け、MRIで記憶力、学習能力、運動能力、感情コントロール力などを中心とした脳の各領域の大きさも調べられた。
フィリップスは瞑想を始めてわずか2週間後、ストレスが減り、仕事や私生活でのトラブルにうまく対処できているようになっている自分に気が付いた。
フィリップスは、「ストレスを受けていることに気付いても、その現象に飲み込まれないでいられるようになった」とコメント。
8週間後、フィリップスが研究者たちによる一連の検査を受けてわかったのは、脳の全体の活動が減少しているにもかかわらず、脳の作業効率は向上していることだった。
つまり、神経活動が全体敵に抑えられたまま、より多くの仕事をこなし、エネルギー消費も少なくなったということ。
また、記憶力も向上し、予期せぬ出来事に対する反応速度が0.5秒も早くなっていた。
フィリップスの感覚では、混雑している通りを運転中、急に歩行者が飛び出してきても、以前より速く反応できるようになっていた。
脳の海馬領域の大きさの測定検査では、特に何らかの作業を中断した時に活性化して働く海馬の一部、歯状回の大きさが22.2%も増加していた。
(一般的に、若者にはこういう変化はみられるが、成人からはあまり変化しないとされている)
そして、フィリップス脳の示した大きな変化は、感情をコントロールする力が増大したことを示していて、現に心理テストでは、認知能力が大幅に向上していた。
『ネイチャー』誌の神経科学の特集では、マインドフルネス瞑想開始前後でMRIで脳の各領域を測定した21の研究が取り上げられていた。(2)
そして、「瞑想法の効果が脳の様々な領域で見られ、脳内のネットワークに大規模な影響を与える」という研究結果により、神経は瞑想によって成長するという確固たる証拠が認められた。
その記事には、「集中力(前帯状皮質および線条体)、感情抑制(前頭前野、大脳辺縁系、線条体)、自己認識(島皮質、内側前頭前野、後帯状皮質)」に関する領域の増加が見られたと書かれている。
ちょっと一言
マインドフルネス瞑想をするだけっで、感情のコントロールがうまくなったり、集中力が上がったり、自分のストレスをうまくコントロールできたりと良いことづくめですね。
問題はやるかどうかなんですけど、マインドフルネス瞑想はいろいろありまして、オーソドックスなのは呼吸瞑想というやつです。
これはゆっくり吐いて吸ってということに意識を向けるだけです。
30分とかやるのは普通に辛いです。
ですので、おススメは歩行瞑想です。
これは足の裏の感覚に歩きながら注意を向ける瞑想です。
最初にやるなら、ただ右足がついた、左足が地面から離れた・・・を繰り返せばいいです。
慣れてきたら、かかとやつま先、場合によっては小指の感覚まで注意を向けてもいいと思います。
細かくやると当然歩くスピードはゆっくりになります。
ちなみに、瞑想の効果は細かいほど効果が高いと言われています。
最初は簡単なとこからまずは始めてみてください。
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